キリリク小説

□製作中
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任務
真選組は学制服を着て、生徒に混じり、学校に侵入する。
その為、近藤が隊員に制服等を用意して配った。

皆がワイワイガヤガヤと着替えている中、退が拳を震わせて俯きながら
「…副長」

「んだよ。」
シャツを着ながら退のほうを向いた。

「なんで俺だけセーラーなんですかっ!」
セーラー服を胸の前に抱き締めながら叫んだ。

土方はきっぱりと
「あぁ。それしか用意できなかった」

絶対嘘だ!と思いながら
「…じゃあ副長のそれ着ますから副長は今回の任務は外れてくださいよ」
退は土方のスーツに手をのばしたがその手を掴まれ
「俺のはでけぇだろーが。だったら総悟と交換してもらえ」
顎で指図され、退は振り返り沖田を見た。

「へぇー。山崎は俺にセーラー服着せてお前さんは学ランですかぃ?」
恐いくらいのサド顔をしてにっこりと笑った。

「うぅ…わ、わかりましたよ。着ればいいんでしょ」
退は半泣きしながら着替えるため上着を脱ごうとした。

「待て山崎、お前は別室だ。」
と、土方が言った。

「え?なんでですか?」

「お前一人がセーラー着るんだぞ。ヤロー共の中で着替える気かよ」

「別に男同士だし何か問題あるんですか?」
退は不思議そうに首を傾げた。

「あー。もういいからこい」
退の手を取り部屋を出た。

小部屋に連れていかれ、退を入れ土方も入りドアを閉めた。
「ここで着替えればいいんですか?」

「あぁ。」
土方は鏡の前に立ちネクタイをしめようとしていた。
退は土方に近付き
「あのぉ俺がネクタイしめてもいいですか?」
と上目遣いで覗き込んだ。
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