Book special

□special cooking!
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※ハクレン+教会








「えぇっ!? いつも料理を作ってくれる人たちが、集団インフルエンザですって!?」



声をあげ、カストルはラブラドールの言葉に驚きを示した。

対するラブラドールは困ったような顔で話を続ける。



「今日はミサがあるでしょ? だから、僕ら司教は作る暇がないんだよね。シスターに聞いてみたけど、みんな料理は壊滅的って言ってたし……」



どうすればいいだろうか。


そんなとき、困り果てた二人の前に一人の女神(notヒーロー)が現れた。

女神は美しい金色の髪をなびかせ、二人に笑いかけた。



「どうされたんですか?」

「あぁ、女神……。じゃなくて、ハクレン君! ちょうど良いところに来てくれました!」

「は、はぁ……」



いつもにも増して変なカストルにハクレン戸惑うが、それでも笑顔を崩さないというのは、なかなかできることではない。











「……っていうわけなんだよね」

「それは大変ですね……」



ハクレンは、二人から事情を聞き何かいいアイディアがないかと思考を凝らす。

しかし、二人がハクレンに事情を話したのは、アイディアを求めたわけではない。



「ということで、ハクレン君が作ってくれませんか?」



有無を言わせまいと、カストルは顔をズィッと近づけ言う。

女神、もといハクレンはそんな様子に断ることはできず……。



「わかり、ました……」



項垂れながらも、カストルの頼みを聞き入れるハクレン。

まさしく女神だ! なんて二人が思っていることを、ハクレンは知るよしもない。





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