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□「絶対領域です!」
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「あーさむ…」

「春菜、おはよー」

「おはようクダリ」

「どうしたの?そんなに震えて」

「あぁ…、最近ちょっと寒くなってきたから…ほら、スカートじゃ冷えるでしょ?」

「確かに寒いよね」

「そうなの。だから、スカートやめよっかなーとか…」

「それはいけません、春菜!」

「Σうわ!何?誰!? ってノボリさん!!急に私の肩叩かないで!びっくりしたなあもう!」

「春菜、スカートは素晴らしいですよ、止めてはなりません」

「…はい?」

「え、ごめんノボリ。この僕にさえ何言ってるか分かんない」

「ですから、スカートを止めるなと言っているのです。それさえ守ってくれればわたくしは何も言いません」

「…いやいや、今から寒くなってくるし、もうそろそろズボンでもいいかなぁーって…」

「そうそう。それに、女の子って意外に弱いんだよ?分かる?ノボリ」

「分かっていないのは…貴方の方です、クダリ!!」

「うん、急にどうした」

「スカートという見えそうで見えない男心を擽るあのチラリズム!!そして太股の絶対領域!! わたくしの毎日の楽しみを失くす気ですか!!全くこの人達は…。 …春菜?どこに電話しているのですか? わたくしの話を聞いて… ってちょっと!!それ警報機!!何して」






「独房で反省しろやこのセクハラ男!!」


「春菜!?誰がセクハラ男だと言うのですか! あ、分かりましたストーカーですね!? それならこのノボリにお任せを! 全くどこの馬の骨か分からない輩が春菜を無断で監視するなんて図々しいにも程がありますね!」


「お前がな!!」


















「もしもし警察ですか?セクハラです。至急逮捕お願いします」







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ノボリさんのポジティブさ恐い


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