JUST SMILE!
□第1回
1ページ/1ページ
「真守&…」
「春菜の…」
「「ラジオ JUST SMILE!」」
「はい、どうもこんばんわー!パーソナリティの宮野真守です」
「どうもー!同じくパーソナリティの春菜でーす」
「え、なになに、俺らこんな急に始めちゃっていいの?(笑)」
「大丈夫大丈夫。……多分」
「多分って何!ちょ、水飲んでないでせつめ―――」
♪♪OP♪♪
「この番組は、なんでもない事をぺちゃくちゃと話していつの間にか終わっているという超適当なラジオです!皆楽しんでね!」
「無理だから」
「あれ、宮野さんちょっと不機嫌?」
「別に?喋ってる途中にOPいかれた事とか全然気にしてないし」
「気にしてるんですね」
「だから、気にしてないし」
「拗ねちゃってー!可愛いなあ、もう」
「はい、という訳でオープニングはこの僕、splash blueでした!」
「Σ無視された!!」
「コーナーあるの?これ」
「え、あるんですか?…………………え、自分たちで決めろ?」
「ガラスの向こうの人に話しかけない。ていうか、自分たちで決めろって…」
「…ねえ、私もう今日のラジオ放送で最終回の予感がしてきた…」
「うん…俺も」
「…まあ、ポジティブに行く事にしましょうか。第1回だからゲストさんは来ないみたいだし」
「え、来ないんだ?」
「うん。つーかゲストさん来てくれるのかな?言っとくけど、私、そんなに人脈ないよ?杉田さんとか水樹さんとか喜多英梨ちゃんとかくらいだよ?」
「Σ十分だよ!!全員大人気声優だろ!!」
「マモも呼んでくれるはずだったよね?」
「あ〜…、俺はさ、鈴村兄貴(笑)とかそういう人達を呼ぼうと思ってたんだけど」
「鈴村さんくるの!?マジで!?ホントに!?」
「あ、う、うん」
「きゃっほーーーい!!!やったああ!!ちょ、行くよ!!早く終わらして帰るよ!!きゃっほい!」
「え、ちょ、俺が居るじゃん」
「………。…………と、いう訳で!!第1回放送始まるよーっ!」
「Σオイ!!」
「…今日のお題『海』!」
「俺の話聞いてた?鈴村兄貴のことそんな好き?」
「え、もう大ッ好きだけど」
「俺は?」
「もちろん好きですけど」
「大がない!!」
「え〜」
「え〜じゃないよ!ちゃんと言ってくんないと俺進めないけど」
「分かったよもー。マモの事は大好きです。これでいい?」
「…」
「何照れてんだよ!!いいから始めるからね!?どうでもいいことで時間潰し過ぎだよ、もー」
「分かった分かった。で、なんだっけ?海?」
「そうそう。マモは好き?海」
「うん。普通に」
「どういうとこが?」
「え?いや…楽しいじゃん」
「実を言うと?」
「は?」
「女の子の水着姿が…す?」
「何『すき』って言わせようとしてんの!?俺別にそんな不純な動機で海に行ってる訳じゃないよ!?」
「嘘だー、だって男なら一度や二度、釘づけになった事はあるでしょーが」
「ねーよ!!なんなのこのラジオ!俺もうダッシュで逃げたい!」
「ホラ、見たいんでしょ?ビ・キ・二!」
「あ、春菜のなら見たいかも」
「…」
「…ん?なんで無言?」
「…いや、あの…。もういいです」
「なにが!?」
「次、次行こ次…」
「は?なに、俺なんか失言した?」
「…(悔しい)えーと…、じゃあ海で連想できるものってなんかある?」
「海で?…あ、サメ」
「Σ怖いよ!!サメが浅瀬に来たら恐怖だろうが!」
「えー。じゃあタコ」
「なんで魚類ばっかり!?もっとあるでしょ、こう、夏らしくて海らしいものが!」
「…あ!」
「うんうん」
「遠洋漁業」
「漁業ーーーーーーー!!最早夏関係ねえ!!」
「でも、意外と思いつかないよ、コレ」
「…あるでしょ、もっと! 例えばさあ、恋とかさ、かき氷だとかさ、デートだとかさあ!」
「え…、かき氷って…。祭りじゃないんだから…」
「あ・る・のーー!!売ってるのーー!!」
「じゃあ今度教えてよ」
「いいよ!!連れてってやるよ!!かき氷絶対売ってるんだからな!!」
「海にだよな?」
「あったりまえ…Σ!!」
「(にやり)」
「し…、しまった…!」
「まあ、海に行くんだから、とーぜん水着も着てくるよな?」
「(…なんという策略!マモ…いや、宮野真守!実は策士だったのか!?くそ、見事術中にはまってしまった自分が恥ずかしい!)」
「春菜に二言はないもんなー」
「くっ…、なんて人だ…」
「ま、次行こうか、つーぎ」
「くぅぅ…。…えと、じゃあ…、海でどんな遊びとかする?」
「…んー、したい奴でもいいなら…。ビーチバレーとか海の中で泳いだりとか、飛びこんだりとかしてみたいよね」
「でも、ビーチバレーってさ、水着のままやるんだよ?」
「?それが何」
「…は、」
「は?」
「恥ずかしいじゃん…」
「…。ぷっ」
「何で笑うの!?こう、体のラインとかビキニのせいで丸見えだよ!?恥ずかしいに決まってんじゃん」
「あー…、成程、納得」
「でしょ!?マモも少しは乙女心を理解できるようになっ…」
「つまり、負けるのが恐いんだな」
「…は?」
「そういう言い訳して、実は俺に負けるのが恐いんでしょ?」
「…いやいや、ホントにそういうのじゃなくて…」
「分かったって!ゴメンゴメン、そうだよね。体型気にしてバレーなんか出来ないもんね」
「…、やってやるよ…」
「…コイツ新生馬鹿だな(笑)」
「そこまで言うならやってやるよ!!絶対勝つからね!?圧勝だよ、圧勝!!」
「はいはい。じゃ、約束の指切り」
「はいッ!!ったく、私が負けると思ってんの!?ホントあり得ない!」
「指きりげーんまーん嘘ついたら変顔10連発、指切った」
「…え?何、変顔って」
「え、もう約束しちゃったし、よろしく♪」
「…別に、負けないから良いし!…じゃ、次!えっと、海で食べたい食べ物!」
「ここは定番の焼きそばじゃない?」
「私はかき氷ー!」
「だから海にかき氷って(笑)」
「あるの!!」
「…ああそうですか」
「まあ、私の味付けは辛しマヨネーズ味だけど」
「何その未知のかき氷!!」
「嘘です♪ホントはいちごだよん」
「何故嘘を!理由が全く分からない…」
「…マモってかき氷何味が好きなの?」
「俺は…メロンとかレモンとか」
「…。へえ」
「Σ興味ないなら聞くな!」
「うそうそ。…まあ、レモンは私も結構好きだな〜。ランキングで言うと最下位から2番目だけど」
「好きじゃないじゃん!!…ちなみに最下位って?」
「メロン」
「最下位ィィ!!!」
「私の場合、嫌いなのがないから」
「…そういうことなら」
「そういえばさ!かき氷食べると頭キーンってならない!?」
「なるなる!痛いんだけど、それでも食べちゃう(笑)」
「うんうん!我慢しちゃうよねえ。キーンがくるのを予想しつつ食べちゃう」
「俺はかき氷より焼きそばだけどなー」
「焼きそばねえ…。あ、そういえば私焼きそば作れるよ」
「マジ!?今度作ってよ」
「え、ここで?いーの?………………あ、そうですか。…んなら、作ってあげるけど」
「ガラスの向こうの人に話しかけない。ま、俺一人分で(笑)」
「なんでだよ!!ちゃんと皆に作りますー!」
「あははっ」
「ちょ、皆苦笑いしてんじゃん!!ホラどうすんのこの空気!!」
「…よし、俺に任せろ!」
「…!マモ…、かっこいいよ!今日一番に輝いてるよ!!」
「……次回に続く!」
「………………。…」
♪♪ED♪♪
「…なんか、ゴメンね」
「Σえ、なんで謝るの、俺に!」
「うん…なんかもう、色々と…。マモを信じた私が馬鹿だったとしか、言いようが無くて…」
「酷い言われよう!!俺そんなにやらかしちゃったかな?」
「それはもう」
「…自重するわ」
「エンディングは宮野真守で、ぼくのキセキでした!こんなラジオを最後まで聞いてくれて、ありがとうございました」
「そういえばさ、来週のゲストって誰なの?」
「だから、鈴村さんでしょ?」
「え…、マジで?」
「マジマジ大マジ♪ひゃっほい、テンション上がるー!明日からお洒落してこないと!」
「俺の前でもお洒落しろ!ていうか、ラジオにジャージでくるとかあり得ない!」
「可愛いでしょ?赤のプーマジャージだよ!」
「それは分かるけど、なんでこんな夏に長袖!?しかも足も袖もめくってるじゃん!暑いなら脱げばいいのに」
「…バッカだなあ、これがお洒落ってもんよ」
「え、なんか知らないけどムカつく」
「では、ばいらなきーん☆」
「Σ何その挨拶!!」
END.