僕らのVestsweetvv

□甘い恋の味
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朝、自分のベッドの中で目を覚ます。
…寒いので、出たくない。
着替えはすぐそこにあるのだが、今は下着だしなぁ…。

だけど、時計を見ればもうすぐ営業時間。
ぎょっとしてベットから飛びおりる。
寒いのは感じたけれど遅刻するのは嫌だから頑張って耐えた。

朝食を抜き、急いで家を出た。












「っ、遅れてすみませんっ」

「ん?おお、やっと来たか!」

出迎えてくれた(っていうか店にたまたまいた)のはポッド。
あんな性格なのにこんな早く起きれるのは、やはり習慣になってしまったからなのだろう。

「ポッド、おはよう!」

「おう。早く着替えろよ、後5分で営業だぜ?」

「嘘ッ!」

ロッカーに駆けこみ、ウェイトレス服を着用。
その間わずか1分。脱ぎ捨てた服は放置。
慌てて厨房に出た。そこには、デントとコーンがいた。

「おはようございますッ」

「…春菜?遅いですよ」

「だ、だって…寝坊しちゃったんですよ」

コーンからのお叱りを受けながら、私は思う。
普段の私なら絶対しないだろう。寝坊なんて。

「寝坊?珍しいなぁ、春菜がですか?」

デントさんが食器を磨きながら聞いてくる。

「ええ…私もびっくりですよ…まさか自分が寝坊するなんて」

「どんだけ自分に自信があるんですか?君は」

「自分に自信を持つことは大事だとお母様から聞きました」

「加減があるでしょう、加減が…」

悪態をつきながらデントさんはまた食器磨きに戻る。
コーンさんは私にウィンクをしながら笑みを魅せた。
…ちょ、何ですかその笑み。



「おーい、もうすぐ開店だぞー」

ポッドが叫ぶ。どうやら机拭きをしていたようだ。




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