140文字小説

診断メーカーのお題を元にTwitterに載せた小説です。
◆『お気に召すまま』(侍七/ゴロベエ) 

何だ、お主。随分と暗い顔をしておるな。どうした、もっと元気を出さぬか。そうだ、某が一つ芸を見せてやろうではないか。……お、やっと笑ったな?こんなことならいつでも披露しよう。お主のお気に召すままに、いつでもな。


2014/10/20

2015/12/18(Fri) 11:20 

◆『結論はとうに出ている』(侍七/キュウゾウ) 

刀を相手の体から引き抜く。どさりと崩れる相手。右手はもう使いものにはならない。ただ動く左のみを駆使して敵に斬り込む。多数の敵、そして、油と言う名の血を浴びるサムライ達。ああ、ここまで来たが、結論はとうに出てしまった。自分はもう助からぬと。


2014/10/20

2015/12/18(Fri) 11:20 

◆『それ以上は許さない』(侍七/ヘイハチ) 

相手に刃を向ける。裏切りは許さない。何もかもを屠ってしまう可能性があるのだから。しかし、自分が裏切り者に刃を向けて何になるのか。裏切り者は許さない。だが、その一方で、その裏切り者を処断しようとする臆病な自分をそれ以上に許さない。


2014/10/20

2015/12/18(Fri) 11:18 

◆『身勝手な論理』(ピスメ/藤堂平助) 

誰も、何も信用ができなくなって、新選組と言う場所を逃げ出した。本当、自分の身勝手な考えで友達(ダチ)も捨てて来た。本当は、怖かった、苦しかった。どうしていいのか分からなかった。笑いたい、寂しい、友に傍に居て欲しい。これも、身勝手だ。そんなことを考えながら今日と言う日が終わる。


2014/09/05

2015/12/18(Fri) 11:17 

◆『おさえた首元』(侍七/キュウゾウ) 

首元をそっとおさえると、ちり、と微かな痛みが走る。白い外套のサムライとの戦いの最中で出来た刀傷だ。サムライとしての魂が、疼く。次会った時は、斬る。確実に、息の根を止める。首から手を離してゆっくりと歩き出す。彼は、いつも上げない口角を吊り上げて、不敵な微笑を浮かべた。


2014/08/31

2015/12/18(Fri) 11:16 

◆『不意打ちで言うのはやめていただけますか』(銀魂/沖神) 

嫌い。今更何でぃ。今更でも何でも嫌いなもんは嫌いアルヨ。良かったな。何がアルか?俺は神楽のこと好きだぜぃ?いっ……!?ふ、不意打ちで何言ってるアルかお前!?え?本当のこと言っただけだけど?どっか行くヨロシ!仕方ねえなあ。もう少し側に居てやっか。勝手にしろヨ。サド野郎。うん。


2014/08/29

2015/12/18(Fri) 11:15 

◆『忘れられた指輪』(銀魂/土ミツ) 

探し物をする為に押入れを漁っていると、カランと言う音と畳に落ちた音がして思わず下を見た。そこには、玩具の安っぽい指輪が落ちていた。ずっと前に大事な人に、渡したかったのだけど、恥ずかしくて結局渡せなかった。今、渡すことはできない。今度激辛せんべいと共に供えようと思い、指輪を拾った。


2014/08/26

2015/12/18(Fri) 11:14 

◆長く一緒にいた影響』(侍七/キクコマ) 

そっと、家系図を広げてみる。よく見慣れた名前を愛しそうに指でなぞりながら。この家系図を見ていると「コマチ坊!」って背後から声が聞こえた気がして、思わず「おっちゃま!」と振り返ってしまった。でも、そこには誰も居ない。長く一緒に居たからこそ、今でも貴方の名を呼んでしまうんです。


2014/08/25

2015/12/18(Fri) 11:13 

◆出来るなら苦労はしない』(侍七/カツシロウ) 

人を殺めることに、初めから躊躇しないことなんてない。人を斬り伏せるなんて、最初から出来れば苦労しないのだ。しかし、今は違う。今は一人のサムライとして戦場に立ち、数多の野伏せり達を斬り伏せて前に進んでいる。もう、後戻りは出来ないのだ。この姿を貴女が見ればどう思うのだろろうか。


2014/08/25

2015/12/18(Fri) 11:11 

◆『素晴らしく救われないだけの、恋愛話』(侍七/ヘイハチ) 

空は淀んで、地も霞んで。そんな最中、見覚えのある姿に駆け寄った。別れを切り出した、大切な人。その人は力無く横たわっている。そっと彼女の手を取るとその手は冷たかった。裏切りの末に待っていたのは救いではなかった。更に愛する人まで奪った。嗚呼、これ以上救われない恋があるのだろうか。


2014/08/24

2015/12/18(Fri) 11:06 

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