140文字小説

診断メーカーのお題を元にTwitterに載せた小説です。
◆『たった一分でいい』(ピスメ/藤堂平助) 

瞼が重い。頬を涙が伝う。嗚呼、たった一分でいい。神様、もう少し俺に時間を下さい。もう少し、友達(ダチ)と一緒に居ることの出来る時間を下さい。ほんの少しでいい。笑い合わせて下さい。それだけでも、十分だから。だから、たった一分だけでいい。時間を、下さい。


2015/04/24

2015/12/18(Fri) 18:34 

◆『こたえられない』(銀魂/徳川茂茂) 

微かに耳元に響く声。不思議と安心をするあの声達を、耳元に蘇らせながらそっと目を閉じる。何を申しているのだろうか。何を語っているのだろうか。私はその言葉にもうこたえられないけれど、きっとダチ公達が笑って楽しい話をしているのだろう。笑い声が鼓膜に入り、そっと微笑んだ。


2015/04/24

2015/12/18(Fri) 18:33 

◆『宛先のない手紙』(ピスメ/土方歳三) 

宛先のない手紙の束。ふわりと晴れた空から風花のように降り、足元に落ちる。それを拾い上げ、折り畳まれた文を開く。「また一緒に酒を飲もう」、「これからもずっと、お話できますね」、「お疲れ様でした」。そんな労いの言葉がそれぞれの文にしたためてある。目を通しふっと笑う。嗚呼、此処はもう。


2015/04/20

2015/12/18(Fri) 18:32 

◆『笑ってくれる?』(ピスメ/沖田総司) 

もしも、私が倒れても、この身体が動かなくなっても。常世から消え去ってしまっても、貴方は笑ってくれますか?ほら、そんな悲しい顔しないで下さい。私が居なくなっても、また前のように笑って前を向いて下さいよ。その方が、私も安心しますから……。だから、笑ってくれますか?


2015/04/20

2015/12/18(Fri) 18:31 

◆『君が好きで、嘘をついた。』(ピスメ/沖田総司) 

私は皆が好きでした。だから、嘘を吐いたんです。日に日に病に蝕まれていく身体を誤魔化して。血を吐こうとも、床から起き上がることが出来ない日があっても。ほら、まだ四股くらいは踏めますよ?だからね、まだ私は死ねないのです。


2015/04/20

2015/12/18(Fri) 18:30 

◆『全部全部、君のせい』(薄桜鬼黎明録/沖田さんと龍之介) 

全部、全部君のせい。僕を不愉快にさせるのも、一々君が僕に突っ掛かって来るでしょ?でもね、やたらとからかい甲斐があるんだよね。君って。突っ掛かって来るのは腹立たしいけど、それでもその言葉に乗っている僕が居る。それが楽しいと思うのも、全部、全部君のせい。


2015/04/19

2015/12/18(Fri) 18:30 

◆『目を閉じて、三秒』(銀魂/銀さんと松陽先生) 

目を閉じて、三秒。そっと目を開けると貴方はいつものように笑っていた。そして、俺の頭に手を置いて何か呟いた。その言葉は今も思い出せないけれど。目を閉じて、三秒。鼓膜に滲むように思い出された言葉は、「後の事は頼みましたよ。ありがとう。さようなら」だった。目を開ると、塩水が頬を伝った。


2015/04/16

2015/12/18(Fri) 18:28 

◆『僕の居場所』(ピスメ/藤堂平助) 

周りが信じられなくなって、違う場所に身を置いた。けれども、そこにあるのは虚無感のみで、本当の自分は一体何なのか。酷く迷ってのがれた先には何も無かった。ただ、2人の顔を見た時、ああ、ここが俺の居場所なんだって思った。でも、そう思うのが遅過ぎた。薄れ行く意識の中、意識を闇に沈めた。


2015/04/16

2015/12/18(Fri) 18:27 

◆『いつかの夢の続き』(ピスメ/三馬鹿) 

また、三人横に並んで違う歩幅で歩ける日が来ると思っていた。ふざけながらげらげらと笑って、同じ道に進むと。それが出来ないと気が付いた時にはもう遅いけれど。揃って一緒に笑う日を、いつか見た夢のように楽しい毎日を送ることが出来れば、きっとそれだけで幸せなんだ。


2015/04/16

2015/12/18(Fri) 18:25 

◆『幸せにはできないけれど』(ピスメ/山南敬助) 

きっと君を幸せにすることなんてできないけれど。それでも、淡い思い出と共に、来る筈のない幸せを想像してそっと笑う。綺麗な月のような金色の髪を靡かせる君の姿が脳裏を過り、せめて、君だけは幸せになってくれと言う声にならない声を、そっと紡いだ。


2015/04/15

2015/12/18(Fri) 18:24 

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