銀魂短編
□飾らない詩を綴ろう
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気が付けば、外は暗くなっていた。扉から差し込んでくる月光が本堂の中を仄かに照らしている。
「……っつ〜……、頭痛ぇ……」
いつの間にか寝てしまったようだ。身体を起こすと頭がガンガンした。腕にも足にも無数の痣がついていた。
「まぁ、あんだけ暴れりゃこうなるか……」
銀時は大きな溜め息を吐いた。
でもまぁ、こんなのもたまにゃいいか。
銀時の傍では、他の3人が寝ていた。
銀時は本堂の扉を開けると、扉の外に掛かっている階段の段に腰を下ろした。余った徳利と猪口を持って。
「おい、おめーら」
銀時は自分の後ろで寝ている3人に声を掛けた。
「まだ起きてんだろ?」
その言葉に身動ぎをする音が聞こえてきた。
「もう1度飲み直そうぜ、今度は月見酒だ」
その言葉に今まで横になっていた筈の3人が銀時の傍に来た。
夜空には大きな、仄白い満月がぽっかりと浮かんでいる。
「でっかいお月さんが出ちゅう」
「銀時、今度は高杉を怒らせないようにしろよ?」
「わーってるって。もう何も言わねーよ」
「おい、何喋ってんだ?さっさと月見酒始めようぜ」
「へいへい、じゃあ早速始めますか」
乾杯。
END