NT
□クールに決めるぜ!
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「見ろよ名無しさん!オイラの新作が出来たんだ!!うん!!」
『へー。良かったな』
……?
「…名無しさん?」
『なに?』
「何でそんな男みたいな喋り方なんだ…うん?」
『…』
「なにかあったのか?」
オイラの彼女の名無しさんはいつもは可愛らしい奴で、例えるならウサギ。
暁って犯罪グループに居るとは思えないくらい愛らしい奴…のはずだったのに一体全体どうしたってんだァァァア!!!!
オイラの名無しさんが…
『トビから聞いたの』
「…?」
『暁の一員であるなら、もっとクールで口数は少なくしろって先輩に言われたって』
「あぁ、そういやそんなこと言ったな…うん」
『だから…私、よく喋るからもっとクールにしようと思って』
………
『デイダラに嫌われたら嫌だし…』
そういう名無しさんは下を見ながらもじもじしている。
なんて可愛い奴なんだ…うん
「オイラが名無しさんのこと、嫌いになる訳ないだろ…うん。アイツは五月蝿すぎるからああやって言っただけだ。名無しさんはいつもどうりにしてれば良いんだよ…うん」
『デイダラ…』
涙目になった名無しさんはそのまま勢いよくオイラに抱きついた。
オイラ、今良いこと言ったな…うん。
名無しさんのやつ、きっと惚れ直したに違いないな、うん!!
ガチャ
「せんぱーい!!ちょっと何やってるんですかこんな所でイチャイチャしちゃってぇー」
オイラの部屋のドアが開いたと思ったら、犯人はトビでオイラ達を見ながらグププと笑う。
『あー、トビひどい!!KYだぞ!』
「いいじゃないですかー名無しさんさん」
トビはそう言いながらこちらに歩み寄ってくる
「おい、トビこっちくんじゃn…ガシャッ!!!!!
へ…
………へぇえぇえぇええ!!!!!
見るとオイラの新作が粉々になりトビの足の下に寝ている
「トビ…てんめぇ…」
「あ…すみません、事故っちゃいましたアハハ…」
オイラの苛立ちを察した名無しさんが一生懸命粉々の作品を拾っている中、オイラはトビに窒息死の刑をおみまいしてやった。
クールになんなきゃいけねぇのは、オイラの方かもな…うん