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□出来ることなら
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夕方にお風呂に入って、夜ご飯を食べ終わったらオイラの部屋で、粘土で遊ぶ。
そんなのは週に何回もあった。
名無しさんは好奇心旺盛な奴で、オイラの作品を見ては感動し、自分も作りたいとか言ってくる。
名無しさんに好意を持ってるオイラには、2人きりになれるありがたい時間だ。
でもきっと名無しさんはオイラのことは爆発野郎ぐらいにしか思っていないだろう。
そんなこんなで、今日は鳥を作った。
名無しさんは大喜びだったくせに、眠くなったとか言い出して机にベタっと寝てしまった。
「おい、名無しさん起きろよ…うん」
『うーん…』
名無しさんはとても幸せそうな顔をして寝ている。
見るからにもちもちとした肌は、触れたい、という衝動に誘う。
いや、だが起きたらマズい、気まずい恥ずかしい。
しかし自然と顔を近づけて名無しさんの顔をのぞき込んでみた。
『でい、だら…』
…!!!!!
今名無しさん、オイラの名前を…
かすかに動く唇に触れたくて
優しく瞑る目に触れたくて
白い肌に触れたくて
愛を囁きたい
出来ることならオイラの女にしたいと、心から思った。
寝言ですき、と名無しさんが言った瞬間、耐えきれなくなって名無しさんの唇にキスをした。
『デイダラ…?』
「名無しさん、オイラお前のことが好きだ…うん!」
『え…』
真っ赤な顔した名無しさんに更に触れたくなった。
できることなら。