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□ゲームは1日一時間!
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『ねぇ銀ちゃん、構って』

「んー…」

『ねぇ銀ちゃん、つまんない』

「んー…」


新八くんと同じ土俵に立つんだ!
と始めたラブチョリスにハマってる模様の彼氏、坂田銀時は、最近話しかけてもTSを見たままでちっとも相手にしてくれない。

それは万事屋で一緒に暮らす彼女にとっては思ったより辛いものであった。



「明日さ、」

『うん』

「新八をこっちの世界に戻してくるから」

『うん』

久々にちゃんと話したのに、内容はこれだけ。
彼はそそくさと布団に潜ってしまった。

本当はもっとお話ししたいな、夜ご飯のさんま、おじさんがまけてくれたんだよ?とか、髪の毛切ってきたんだけど似合ってる?とか。

さすがに寝るときはTSを枕元に置いているので、このときだけはTSに、TSの中にいる女の子に勝てる気がした。

「…なに」

『ゲームの中の女の子とは、こんなこと出来ないでしょ?』

銀ちゃんの布団に忍び込み、私に向けていた大きな背中に後ろから抱き付いた。
そうだな…しか言わない彼に、少し寂しさを覚えた。

『ねぇ、その子そんなに可愛いの?確かに私、女の子らしくないからさ、夢中になるのも分かるけど…最近更に目が死んでるよ、何かあったの?』

「なんにもねぇよ」

『ゲームのやり過ぎで目が疲れてるんじゃない?少しやらない時間を増やした方が良いよ?』

「うるせーなー、新八を救うためなんだから仕方ねぇだろ、それにえ●りがあんな状態なのに放ってられるかよ…」

『え●り?』

「とにかく、明日には終わるから」

『うん…』

TSが手元にないのに、それでもTSの中にいる女の子に負けた気がした。
抱き付いているのもどこか、惨めに感じた。

ただ、相手が同じ次元の女の人ではないことに唯一の救いを感じながら自分の布団に戻り、眠りについた。


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