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□プールサイドでヤキモチループ
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『銀ちゃああああん!プール!プール行こうよ!』
『無視すんなやぁぁぁ!』
「ったく、うるせぇなぁ…」
ここは真夏の万事屋。
新八と神楽は定春の散歩に行っており、二人で万事屋にお留守番である。
お留守番というか、散歩が面倒くさいだけである。
万事屋にはご存じの通りエアコンなどという高級品はなく、扇風機を二人で分けあっていたが、熱さに耐えられなくなった彼女はこれは名案だ!とばかりに話し掛けるが、全く相手にされなかったのだった。
『うるさいじゃなくて、私の話聞いてよー、プール行こう?海はほら、チャラ男も多いしお金もかかるけど、プールなら安いし涼しいじゃん』
「プール行くまでが面倒くせぇだろ、却下」
『…私の水着姿見たくないの?今年はビキニ買ったんだよー!』
「んなもん買ってる暇があんならいちご牛乳買ってこい、もう冷蔵庫ん中無かったぞ」
『…もういい!』
二人は1つのソファに座っていたが、名無しさんは向かいのソファに腰かけ、携帯電話をいじり始めた。