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□しあわせ
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授かったよ!
銀ちゃんの子がお腹にいるなう!
生んでもいいですか、
愛する彼氏、坂田銀時にどうやってこの身体のことを伝えるか考えながら病院から足早に万事屋に帰る名無しさん。
まさか妊娠だなんて!
お医者さんから、おめでとうございますとか言われちゃったー!
銀ちゃん喜んでくれるかな、
反対されたらどうしよう、
でもきっと大丈夫!
どんな子が生まれてきてくれるのかな、天パかな、死んだ魚の目か…
『え…』
前方から歩いてくるカップルの男に見覚えがあった。
白髪の天パに死んだ魚の目。
あれは紛れもなく愛しの彼であった。
隣を歩く女性はすらっとしながらも出るところは出てるボッキュッボンで身体に似合わず可愛い顔立ちだ。
女性に服を掴まれ、ハニかんだ奴の顔に目が離せなかった。
その時に気付いたのだ。
大丈夫じゃない、この子のことを知ったら迷惑だということに。
『安心してね、殺したりなんかしないよ。』
お腹をさすりながら一言吐き、方向転換をして遠回りで万事屋に帰った。
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