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□ふしだらな女とリボン
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『いやばい!!何やってんだ私!!!!!』

目一杯走って落ち着いてから嘆く名無しさん。


他人のお股みたくらいで何錯乱してんだ…いや、でもふつう怒るよね?

てか何もかもが気にくわない。

私の身体には出さないのにフミエのお股には鼻血を出すし、すごい食い入るように見てたし、なんなの一体!!

あいつ私の身体には興味を示さないくせに!!

きっとふしだらになってリボンを付ければいいんだ、そうすればきっと、きっと…



そのままアクセサリーショップに行きリボンを買った。
頭に斜めにリボンを付けて、ふしだらになるために短い丈の着物を買って着替えた。

どうすればふしだらになれるのだろう。

ふしだらって何だろう。

ふしだらふしだら言い過ぎて何がなんだか分からない

ふだしら?ふだらし?


そんなことを考えていると沖田さんが前方から歩いてくるのが見えた。

『沖田さーん!!』

「お、名無しさんじゃねぇですかィ。どうしたんでェ、その格好厭らしいじゃねぇか」


実はかくかくしかじかなんです。

ほうほうなるほど。


『どうしたらふしだらになれますか!!』

「んなもん旦那におっぱいこすりつけながら好きーとか言ってりゃいいんじゃねェですか?」

『そ、そんなことできないよ』

「そんなこと言ってたら名無しさんはいつまで経ってもふしだらにはなれやせんぜ」

『そんな…』



沖田と分かれて1人とぼとぼと歩く。

私はふしだらにはなれないんだ。

銀ちゃんに一生興奮してもらえなんだ。

前に胸触られて嫌がったから嫌われてるんだなきっと。


『あ』

なぜか涙が出てきて涙を拭いたら、拭いた手を誰かに捕まれて、見たらまた銀髪の天パが目に入った。


「なに泣いてんの」

『私、ふしだらになれなかった…』

「んなもんにならなくていいんだよ」

『だって、私には興奮しないじゃん。なんか悔しい』

「…」

『銀ちゃん、私のお尻も、シーソーでバシバシして…?』

「!!」

『私もバック好きになりたいの!!』

「え、いや…」

『…やっぱだめなんだ』

「ち、違うんだって」


リボンを外して道端に捨てた。


『ごめんなさい。わけわかんないことして。銀ちゃんの好みの女になりたかったんだ、それだけ。でもやめた。好きな人のお股見るのが一番いいよ。』

「ばーか、俺が好きなのは前から名無しさんだけだっつーの!!名無しさんは恥ずかしがり屋さんだから銀さん手出すのがまんしてただけ。名無しさんのお股みれたら銀さん宇宙行けちゃうからね、銀時、イッきまーすだからね、」

『銀ちゃん、』

「ん?」

『嬉しいようで嬉しくない』






その後、辰馬にチヤホヤされて照れてる名無しさんに銀さんはイライラしたそうです。




………………
くっだらねぇのかいてすみませんでした!!
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