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□忍者になる
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『よし!』

「よしじゃねぇよ」

『はっ…!』


私はびっくりして手にしていたクナイを落とした。

なんとなく忍者に憧れて、服をさっちゃんに借りて決め込んで楽しんでたのに、後ろから声がして我にかえる。と共に恥ずかしいという感情を覚える。



『ぎ、銀ちゃん?』

「え、何これコスプレ大会でもすんの?」

『ち、違います!』

「つーか、何でそんな服着てんの、お前が」

『好奇心…?』

「…」


やばい、絶対に引かれてる。
これはヤバい。



『も、脱ぐからあっち行って!』

「嫌だね」

『…は?』

「そのままでいろよ、可愛いから」


…また、ちゃかしやがったな




「似合ってるぜ?銀さん興奮してきちゃったなー」

『…べ、別に銀ちゃんに見せたくてきてるわけじゃないんだからね!』

「はいはい、んじゃあとりあえず忍者ごっこ付き合ってやるよ」

『え、いいの?!私手裏剣とかで戦ったりしたい!』

「そんなことだろうと思ったぜ」


じゃあはい、これ。
と銀ちゃんにも手裏剣とクナイを渡して戦いを開始。



「こい!」

『てゃぁー!!』

「ぐわぁ」


………


『やーめた。なんか子供っぽい。つまんないや、思ったより。』

「最初から俺はガキっぽいと思ってましたー」

『…』

「まぁいいんじゃね?名無しさんは精神年齢まだガキなんだし」

『天パ全部抜いてやろうか』

「………」

『はぁ…さっちゃんは大人っぽくてかっこいいのに。なんで私はガキなんだろう』

「胸だけは立派だけどn『死ね!!』

「まぁ、お前はお前のままが一番だからよ、無理して変わろうとしなくてもいいんじゃねぇか?」

『だって銀ちゃんいつもガキガキって…言うじゃん』


口を尖らせて文句を言ったらぎゅーって抱きしめてきた。



『なによ』

「俺はガキな名無しさんが好きなんですぅー」

『だったら押入に隠してあるお姉さんのエッチな本いらないね?』

「だっ…!」




それはだな…とか言う天パが愛おしかったりうざかったり。

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