DRRR!! 長編
□デュラパニ01
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此処に、一枚のディスクがあります。
見た目は特に変わったことのない何処にでもあるようなディスクです。
タイトルが書いてあるわけでもなく、イラストが描いてあるわけでもない……
そのディスクは、とある"変わり者"によって作られたものでした。
ディスクは、仕事の報酬として新宿の情報屋"折原臨也"に渡されました。
渡した本人いわく
「このディスクに入ってるのは"デュラロイド(DR)"って言う…、言ってしまえば某歌ソフトの改造版かな?」
「新羅、そんな物が報酬として成立すると思ってるのかな?」
「思ってるよ、このDRは歌を歌わせるのは勿論だけど、容姿、性格、何もかも好きなように作ることができる…何もかも、ね」
ディスクを渡した仕事の依頼主・新羅は満面の笑みで答えました。
「オマケに、自分を作ったDRのマスターに設定すると何でも言うことを聞く…と言っても、パソコンの中だけだけどね」
「ふーん………」
臨也はディスクを眺めながら考えました。
「何でも、ね……、いいよ、今回の報酬はこれで手を打ってあげる、使い方によってはおもしろそうだしね」
臨也はそう言うとディスクをヒラヒラと振り帰って行きました。
このディスクが、後に大変な事態を引き起こすとは誰一人として気づかずに……
デュラデュラパニック
〜デュラロイド誕生〜