DR))long book T
□堕ちてきた天使
1ページ/1ページ
--
「俺は思うんすよ。
こんな僕らの目の前にも、いつか二次元から来たような可愛い天使が堕ちてきてくれるって!!」
「そうだね!!あたしもそうおもうよ!!」
「やっぱり狩沢さんはそういってくれると思ってたっす!!」
後ろで交わされるそんな会話。
…それどころじゃないだろ。
俺たちは完全に道に迷った。
慣れない道を一台の車を追いかけて暴走しまくったのだ。
「オイ、道聞きに行くぞ」
「えードタチン、あたしたちもいくの??」
「そうだ。」
「ちぇっ…」
そういいながら車を降りる。
本当、ここはどこなんだ。
ふと空を見る。
周りには一軒家が建ち並んでいる。
……あ?
「門田さん?どうしたんすか?」
「ドタチン青春してないでいくよ??」
そんな言葉も耳に入らない。
ありゃぁ…なんだ?
いや…人だよな?
門田の目線の先には一軒の家。
屋上には一つの人影。
家の淵まで歩いている。
いや…何かから逃げている。
「ありゃ?自殺志願者っかね??」
「いや…何かに追い詰められてるよ」
「オイ…どうすんだよ」
「どうするって…」
四人はその家のそばまで行く。
ぽつん、ぽつんと淵まで後ろ向きで歩く人影。
ついに足場を失いズルッとまっさかさまに地面へ落ちた。
「危ない!!」
俺たちは叫び人影まで走る。
そして奇跡的に受け止めることができた。
落ちてきたのは…
背が小さくクリーム色のロングヘアーの
可愛らしい女の子。
ドサッと音を立てて四人の腕に収まった。
「…え??」
「大丈夫っすか?!切り傷だらけ…」
「殺され、そう…で…」
「早く車に戻ろう!!ドタチン!!」
「…あ…あぁ。」
俺は彼女に見入っていた。
彼女を例えるなら…
堕ちて来た天使
(俺は彼女にこの状況で 一目惚れ をした。)
--