DR))long book T

□堕ちてきた天使
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「俺は思うんすよ。
こんな僕らの目の前にも、いつか二次元から来たような可愛い天使が堕ちてきてくれるって!!」

「そうだね!!あたしもそうおもうよ!!」

「やっぱり狩沢さんはそういってくれると思ってたっす!!」


後ろで交わされるそんな会話。
…それどころじゃないだろ。
俺たちは完全に道に迷った。
慣れない道を一台の車を追いかけて暴走しまくったのだ。


「オイ、道聞きに行くぞ」

「えードタチン、あたしたちもいくの??」

「そうだ。」

「ちぇっ…」


そういいながら車を降りる。
本当、ここはどこなんだ。
ふと空を見る。
周りには一軒家が建ち並んでいる。
……あ?


「門田さん?どうしたんすか?」

「ドタチン青春してないでいくよ??」


そんな言葉も耳に入らない。
ありゃぁ…なんだ?
いや…人だよな?
門田の目線の先には一軒の家。
屋上には一つの人影。
家の淵まで歩いている。
いや…何かから逃げている。


「ありゃ?自殺志願者っかね??」

「いや…何かに追い詰められてるよ」

「オイ…どうすんだよ」

「どうするって…」


四人はその家のそばまで行く。
ぽつん、ぽつんと淵まで後ろ向きで歩く人影。
ついに足場を失いズルッとまっさかさまに地面へ落ちた。


「危ない!!」


俺たちは叫び人影まで走る。
そして奇跡的に受け止めることができた。

落ちてきたのは…
背が小さくクリーム色のロングヘアーの
可愛らしい女の子。

ドサッと音を立てて四人の腕に収まった。


「…え??」

「大丈夫っすか?!切り傷だらけ…」

「殺され、そう…で…」

「早く車に戻ろう!!ドタチン!!」

「…あ…あぁ。」


俺は彼女に見入っていた。


彼女を例えるなら…


堕ちて来た天使


(俺は彼女にこの状況で 一目惚れ をした。)



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