お題
□心はアゲナイ
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首元に触れた舌先から感じる愛情、愛しさを感じる。
―受け入れたい、貴方を。
―受け入れて欲しい、私を。
舌先の抗いがたい誘惑。
思わず紅潮しそうな顔は隠せても
抑えきれない本心が胸の動悸を高める。
今まで感じていた零に消えて欲しくないという気持ちがなんだったのか、
ヴァンパイアになって、この行為に自分が感じていることから明白に知らされる。
全ては言葉にしなくても伝わるから・・・純情に首元を捧げる。
けれど欲望に火をつけられた首筋は濡れたままやがて冷たくさえなる。
―こんなにも待っているのに・・・どうして・・・零.
眠れない夜のベッド、優姫は1人目覚めた。