その他話集

□マリンブルーな僕ら
1ページ/8ページ



「聞いてくださいよー!鴉君ー!」
蝙蝠の形したヘアピンで長い前髪を左に全部止めている青年が一人。
薄い金色がクリーム色のように見える青年の髪は風に流れてサラサラしている。
緑に近い青い目はひたすら一人の人間を写している。
「梟先輩・・・俺、そっちの趣味ないんで・・・」
「僕だってホモじゃありませーん!僕が好きなのは鴉君だけですー!!」
梟と呼ばれた青年はひたすら歩いていく鴉という青年の後を追っかけていく。
その鴉の姿は黒の短髪に黒い目。右目には白い眼帯をつけている。
身長では鴉の方が大きいせいか、後をついていく梟が小さく見える。
「大衆の面前で変なことを・・・ここ何処だか分かっているか?」
「食堂ですけど?」
彼等がいるのは地元でも有名な男子校の内の一つ、海青高校。「うみあお」ではなく「かいせい」と読む。
その中にある食堂での変な二人の会話。




マリンブルーな僕等
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ