突然ですが、ここでは『聞き役』のマニュアルを紹介します。
(ちなみにこれは『面接技法』という授業で習ったものです。相手から相談を受けた場合、どうしたら相手の気持ちを良くさせるか、というものです)

 まず、『傾聴』。
 耳を傾けて話を聴く、という意味です。どういうことかと言うと、話の進行は相手に任せて、自分は相づちを打つ等聞き役に徹する、というものです。自分の話はなるべく出さない方が無難です。
(例「そうよね〜、あたしもこの前似たことがあったんだけど…」など。話を聞いてほしいという人に話を聞かせることになり、あまりよくありません×)

 次に、『受容』というものがあります。
 相手の話がどんなに腹の立つもの・つまらないものに思えても、それをそれとして受け入れて、話を聞こうとすることです。
(とりあえず話を聞いてみようとすることで、「頭から拒否してはいけない」ということです)

 次に、『自己覚知』。
 相手の話に対して、自分が感じたことをそれとして受け止め、相手には冷静に対応するということです。
(たとえば、相手の話に怒りがわいてきたとします。しかし、だからといってその人を叱責するのではなく、とりあえず話を聞きましょう、ということです。ただ自分の気持ちを認めていないと自分がもたないので、「腹が立つな」と思う自分の正直な気持ちを抑えるものではなく、気持ちを切り替えて相談に臨むということです)

 また、『開かれた質問と閉じられた質問』。
 開かれた質問というのは、いわゆる5W1Hのことです。「何が?」とか「どうして?」とか、答えに選択肢がなく、話題が広がっていくことから『開かれた質問』と言います。対して『閉じられた質問』は、イエスかノーかの質問です。答えはその2つしか無いので、話は発展しません。聞き役になる場合、これら2つを使い分けたらだいぶスムーズに話が進みます。
(話題を広げたい時は開かれた質問、内容の確認や話に対して意見したい場合は閉じられた質問に)

 そして、『感情の表出』というものがあります。これは多分言うまでも無いと思うのですが(^_^; …相手の気持ちを、言葉に出してあげるという確認作業です。
(嬉しそうな相手に「幸せそうだね」や、怒っている相手に「腹が立つね」など)

 その他、『話の要約』というものがあります。
 これは、相手の言いたいことを簡単にまとめるという、そのままの意味です。考えがまとまらずに相談し話がまとまっていない場合に有効ですが、それ以外の場合もたいてい有効です。

 最後に、これは結構重要と思います、『非審判的態度』。
 相手の話に、自分の判断で『良い』か『悪い』かを決めつけてはいけない、価値観や判断を押しつけてはいけないということです。
(迷っている人に、「こうしなさい」と命令するのも良くないです。自分はあくまで『相談に乗った』立場であり、行動を決めるのは本人であるからです)


 こんな感じです。
 いかがでしたか?? 上記はあくまでマニュアルですので、この内容からかけ離れたことをしても良い場合もあります。
(実際マニュアルって外れることがよくありますよね(+ε+)
 ですので、あくまでマニュアルってことを忘れずに、それでいて心のどこかに置いておいていただけたら光栄です♪

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 ではでは。

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