駄文

□感じること
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 突然ですが、「どくさいスイッチ」というのをご存知ですか? ドラえもんの中にある話で、結構有名な話みたいです。
(グーグル検索で15,000を上回るヒット( ̄□ ̄;))

 長くなるので詳しい話は多少割愛しますが..
 内容はこうです。

 ある日、野球の試合で惨敗したジャイアンズ。その敗因を全てのび太のせいにしたジャイアンは、「のび太のせいで20点損したからグラウンド20週走らせる」という不条理な処罰を下しました。
(ちなみに、原作では「20発殴る」らしいです。確かにこの方がしっくりくる気が(^-^; ……20週って、熱血教師みたいやなぁ)
 家に帰ったのび太は、「ジャイアンさえいなければいいのに」と愚痴をこぼします。それを聞いたドラえもんが、『どくさいスイッチ』を差し出すのです。
「邪魔なやつは消してしまえ。住み心地のいい世界を作ろうじゃないか」
 そう言って、ドラえもんはスイッチを渡すのですが、のび太は「そんな簡単に消してしまって良いのか」と躊躇します。
 しかし...
 執念深いジャイアンに出会ったのび太は、ついにジャイアンを消してしまいます。そして、ジャイアンの存在はなかったものにされてしまいます。誰もジャイアンなんか知らないし、のび太によって消されたなんて気づきません。そして、ジャイアンがいなくなった世界では、今度はスネ夫がいばっています。そしてやはり、のび太をいじめ、馬鹿にします。のび太はスネ夫も消してしまいます。
 しかしその頃、のび太はスイッチを使うのを恐がり出します。みんなが、友達だったはずのジャイアンやスネ夫を忘れていること、もう会えないことをすごく恐がるのです。もう、このスイッチは使うまいと決め、昼寝をするのび太。しかし、その時見た、人から見下されたり罵倒される悪夢から、「みんな消えてしまえ!」と、スイッチを押してしまうのです。のび太が起きると、誰もいなくなってしまいました。
 のび太は恐ろしく感じましたが、「邪魔者がいなくなったんだ、僕は自由なんだ」と何とか持ち直します。好き放題します。けれど、電気を管理する人もいないから、電気が使えない。電話もつながらない、誰につないでいいかわからない。遊びに行っても、一緒に遊んでくれる人はいない。どこに行っても誰もいない。……のび太はひとり、屋根に上って膝を抱えます。
 みんなに、会いたい。
 ……のび太が泣いていると、窓から、
「反省した?」
 ドラえもんが現れます。
 突然のことにのび太が驚いていると、ドラえもんは説明しました。
 存在が消えるなんて嘘だってこと。どくさいスイッチは、「人を消す」道具じゃなくて「独裁的な考えを正すため、懲らしめるため」の道具だったということ。
「隠れててごめんね」
 のび太はドラえもんに飛びついて、わんわん泣きました。
 そして、翌日。ジャイアンもスネ夫もみんないる世界が、そこにありました。
 のび太は笑顔を取り戻し、人と生きていることの嬉しさをかみ締めるのでした。

(作者が覚えている内容ですので、多少違う箇所があるかもしれません)


 ……割愛したつもりが、結構な量になってしまいました。。
 続きは次に記します。→
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