世界
□prisner
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『 大好きよ もっともっと アタシを愛して
大好きよ あなたと一つになれるのなら こんな幸せはないわ
お味はいかが? 』
「あ?」
一拍、間を置いてから・室内に響いた高音の主を振り返る。
「すみません、煩かった?」
「別に。気にしてねぇけど」
「そうですか。さっきのアレ、織姫ちゃんが教えてくれたんです」
否、そうじゃなくて。
「声、高ぇな」
男なのが勿体ない程、イィ声。
それに。
「さっきの、告白か?」
問えば、不適に笑んで「さぁ?」と首を傾げる。
嗚呼。
不覚にも俺は、その笑みに落ちた。
「覚悟しとけよ、修兵」
次はお前が、俺に落ちる番だ…
後悔する程に、愛してやる。
Fin…