世界

□Cynical
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血の様に緋い瞳
雪の様に青白い肌
闇の様に漆黒の髪
刄の様に鋭い角
貴方の
全てが
綺麗に
整い過ぎて
俺は存在を掻き消される



ひっそりした研究室の
真っ白いソファー
ずっしり
身を沈めて・呼びかけてみる


「阿近さん」

「煩ぇ」


いつだって
そう言って
俺を
冷たく突き放す
貴方


本当は好きな癖に
とか言えたら
苦労してねぇよ。


「阿近さ「煩ぇよ・犯すぞ」」


…俺って愛されて無い?

「…帰ります」


研究室を出ようと
ドアに手を架けた途端
視界が揺らぐ
腕を引っ張られ…


ぼふっ。


そのまま・
阿近さんの胸にダイブ。

「…何してんの…阿近さん…」


「我慢の利かねぇ餓鬼にはお仕置き・しねぇとな?」


不適に笑む
貴方は
めちゃくちゃ
魅力的


だから
俺も負けずに
妖淫に笑んで
阿近さんの
唇を舐める


ほら。
貴方の瞳は
欲情して
ギラギラ光る
今日こそ・
言わせてあげる。




俺の全てが欲しいって…

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