Book2
□壱
2ページ/2ページ
目を開けようとしますが、何故か開かない。
体は重みで動かない。
意識は保っていましたし、思考も冷静でした。
とにかく、降りろ、降りろ、と心の中で唱えました。
そのとき、私の脳内には何故か私の上に乗って楽しそうな笑顔で、私の寝顔をみている子供が映っていました。
「降りてくれない?」
いつの間にか声が出ていました
その声が部屋に響いた途端。
体中が冷たい何かに包まれた、そんな感じがしました。
その後すぐに重みは消えました
金縛り(?)も解けました
あれは誰だったのでしょうか