☆TakeARest☆

□○○○から生まれた…【第三話】
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おサルのハヤテを下ぼ……


仲間に入れたシンは、リカー海賊団のアジトへ向けて旅を続けていました。


おサルのハヤテ
「おい!もう少しゆっくり歩いてくれ……」


シン
「ちっ……体力のねえサルだな」


おサルのハヤテ
「つーか、お前の荷物が重たすぎるんだよ!ったく、何入ってんだよ!はあ、はあ、はあ!」


シン
「……がんばれー」


おサルのハヤテ
(うわ、全っ然心に響かねえ!)


こうして、2人が仲良く旅を続けていると……


???
「ぷぎー……ぷぎー……」


どこからともなく、弱弱しい鳴き声が聞こえてきました。


シン
「何だ?今のは?」


???
「ぷぎー……ぷぎー……」


おサルのハヤテ
「この小汚い箱の中から聞こえてくるみてーだけど……」


突如、2人の前に『拾って下さい』と書かれたボロクソで小汚い箱が姿を現しました。


シン
「おいサル……お前、この箱開けろ」


おサルのハヤテ
「ええっ!?俺が!?」


シン
「お前しか居ないだろ、他に誰がいる」


おサルのハヤテ
(……お前がいるだろ!くそっ!)


そう思ったおサルのハヤテでしたが、再び銃口を突きつけられては大変。


おサルのハヤテ
(ちっ……仕方ねえ……)


おサルのハヤテは、しぶしぶボロクソで小汚い箱を開けることにしたのです。


すると……


???
「ぷぷ、ぷぎーっ……!」


おサルのハヤテ
「……えっ!?……ブタ!?」


シン
「ブタ、だな」


なんと、小汚い箱の中から痩せ細ったブタが姿を現しました。


???
「ぷぷ、ぷぎーっ!も、もしかして僕を拾ってくださったのですか?」


シン
「……いや、別に拾ったわけじゃねえよ」


???
「ええっ!……がーん!!」


おサルのハヤテ
「って、おい、こいつ固まっちまったぞ!?しっかりしろ、ブタ!!」


ゆっさ、ゆっさ。


???
「……はっ!!す、すみません!てっきり、拾ってもらえたんだとばっかり……ぷぎっ、ぷぎっ」


おサルのハヤテ
「おいおい、泣くなよ……シンが冷てぇ事言うから、こいつ泣いちまったじゃねえか!ほら、よしよし」


???
「ぷぎっ、ぷぎぃっ……」


シン
「ちっ、めんどくせえ。ブタのクセにピーピー泣いてんじゃねえよ」


−−−カチッ!


???
「ひ、ひいぃっ!!」


シンが銃を突きつけると、ブタの涙がピタリととまりました。


シン
「ふん、やればできるじゃねえか」


おサルのハヤテ
(そりゃ涙も止まるだろ……かわいそうに……)


シン
「で、お前は一体なんなんだ?」


トワブー
「ぼ、僕は、とある民家で飼われていた、ブタのトワです……」


おサルのハヤテ
「お前、ブタのくせにペットだったのかよ!?」


トワブー
「はい、一応……僕、今流行のミニブタですから……」


シン
「で、ペットのブタが、どうしてこんな所で箱に入ってるんだ?」


トワブー
「えっと、話せば長くなるのですが……」


シン
「手短に話せ」


トワブー
「うっ……は、はい。実は数日前、飼い主に家を追い出されてしまって……」


おサルのハヤテ
「じゃあお前、捨てブタって事かよ!?」


トワブー
「はい……妙なDVDを見た後、飼い主様が突然、『飛べないブタはただのブタだ!!』と言いだして……」


ハヤテ
(……ん!?どっかで聞いたフレーズだな……)


トワブー
「それで、そのまま捨てられてしまったのです……」


シン
「で、ここで誰かに拾われるのを待っていた……って訳か」


トワブー
「そうなんです……ここでこうしていれば、誰かに拾ってもらえると思って。でも、現実はそんなに甘くなかった……」


おサルのハヤテ
「お前、大変だったんだな……」


み●もんたもびっくりな、身の上話を聞いたシン。


心優しいシンは、この話にひどく心をうたれました。


シン
(……こいつ、少し太らせれば食料になるんじゃねえか?)


『こいつを、このまま放っておくのはかわいそうだ』


そう思ったシンは、ブタのトワを仲間にする事にしたのです。


シン
「よし……これも何かの縁だ、俺がお前を拾ってやる」


トワブー
「ほ、本当ですか!?ぼ、僕、あなた達について行ってもいいんですか!?」


シン
「ああ、お前は今日から、俺の食りょu……仲間だ」


トワブー
「う、嬉しいです!ありがとうございますっ!」


おサルのハヤテ
(おい、今『食料』って!!浮かれてる場合じゃねえぞブタ!今すぐ逃げろ!)


こうして、シンご一行に新たな仲間、ミニブタのトワが加わりました。




To be continued……
⇒m(_ _)m
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