もーそーのおへや
□☆れっつおたんじょうかい!!
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ー7月1日ー
「貴志く〜ん!朝よ〜!」
カーテン越しの光は眩しく、砂州が今日から7月ということで暑い。
7月1日。
一応でも15年前の今日、
おれが生まれた日だ。
藤原夫妻に言っていただろうか・・・。
あまり覚えていない・・・。
「おはようございます。」
「あら、おはよう。貴志くん宛てに手紙が届いていたわよ。」
塔子さんはクスクスと笑って言った。
「あ、ありがとうございます。」
そう言い受け取ったのは淡い青の封筒だった。
その裏にはきれいな字で『夏目貴志様』と書かれていた。
おれは早速封を開けて中身をみた。
そこには数行しか書かれていない紙が入っていた。
『突然のところ申し訳ございません。
本日八ツ原にて催しを行います。
是非夏目様も参加してみてはどうでしょうか。
一同お待ちしております。』
なんか色々間違ってるー!?
一同って誰だよ。
中級どもか!?
こいつらんな暑い日に暇だな・・・
「あ、そうだわ貴志くん今日誕生日でしょう?お祝い会しなくちゃね♪」
「え、いいんですか・・・!?」
実言うと祝ってもらうのは初めてだ。