もーそーのおへや
□*夏目貴花音きたる!
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「夏目〜!おい!夏目!!」
「ん、ん・・・?」
カーテンの隙間から少しだけ光が差し込んでいた。
朝か・・・
「起きろといっとろー・・・がっ!」
ーボフッ!ー
「ぐぇ・・・にゃんこ先生重いぞ・・・!」
おのれにゃんこ先生この夏休み中にかなり太ったな・・・。
かなり重い・・・
「とりあえず退いてくれないか。重い!」
「む、」
にゃんこ先生をおれは退いて布団を片づけ始めた。
ーとんとんとんー
部屋へと軽い足音が聞こえた。
「あら、貴志くん起きてたの?もう少し寝ていてもよかったのに!」
塔子さんはニコニコしながらおれへ言った。
「あ、いえ!大丈夫です!」
「あら、そう?あ、そうだわ♪」
塔子さんは手をポンと合わせて言った。
「今日から家族が増えるのよ♪」
「はい?」
おれはニコニコしている塔子さんをみた。
今なんとおっしゃりました?
家族が増える・・・?
おれの様な居候が増えると言うこと?
「なぁにゃんこ先生、おれその人にまで隠せる自信ないよ・・・」
「弱気なこと言うな!!ムシャムシャ・・・」
にゃんこ先生は西瓜を食べながらおれに言った。