もーそーのおへや
□*名のある鳥は的を討つ。
1ページ/14ページ
「あの、名取さんと的場さんの関係って・・・?」
ふと気になったこと。
それをおれは躊躇なく名取さんへ投げつけた。
「幼なじみだよ。」
「そうだねぇ、あまりおもしろい話じゃないけど聞くかい?夏目。」
名取さんはフゥと小さなため息をつき
にゃんこ先生の頭を撫でながら言った。
「ーーはいっ!」
☆★☆*:;;:*:;;:*☆★☆*:;;:*:;;:*☆★☆
「しゅーいちー!せーじー!!」
「待ってよ。」
私たちは3人いつも一緒だった。
・・・3人?
そう、私に的場、そして唯一の女の子の『末神小鳥』って子さ。
小さい頃から仲がよくて、いつも一緒だった。
小鳥は妖が見える以外ふつうの女の子だったよ。
勿論。
私や的場だってさ。
それに小鳥はかわいかったから、男の子の憧れの的だったしね。
優しいのとかわいいのですごい人気だったよ。
そんな小鳥は私たちの幼心を毎日擽っていたよ。