長編用。

□昼下がりのこの時間。 *2*
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「あら、要くん久しぶり!」
沙彩さんのお母さんは沙彩さんにそっくりの笑顔を見せた。

「お久しぶりです。
 こいつうちのチームに新しくはいった人です。」
そう言うと要さんは俺の耳元で小さく「名前言って」と言った。

「日下紅蓮です!」

「あらまぁ、格好いい名前。
 紅蓮ってどうかくのかしら?」

「紅に連絡の連に草冠つけたやつです。」

「かっこいいわね。私沙彩の母の水無瀬茉彩よ。」
キレイな顔で思いっきり笑顔をみせてくれた。

「紅蓮くん、戻ろうか。」
要さんは優しく言った。

「はい。」
沙彩さんの家は広くて砂州がお寺なだけあると思った。

「迷子にならないようにね。」
要さんは指を指し家の説明をし始めた。
沙彩さんの家は無駄に部屋が多くて自分の家を思い出した。

「あ、要さ〜ん!紅蓮さ〜ん!
 おやつはいりませんか〜?」
沙彩さんは本堂のドアから顔を出していった。
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