オリジナル『仮面ライダーダルク』

□第3話「規則」
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前回の仮面ライダーダルク


学園の誰もが嫌う生徒、春野晶子と出会った輝。


彼女の暴挙を止めた輝だが、どんな人にも価値があると語る。


そして、ファントムに拉致された千代と晶子を助け、晶子は改心したのだった。




深夜10時

聖上市の街中に不穏な影が現れる。

発達した尻尾を支えとする二足歩行の大型爬虫類の様な怪物、10体程確認できる。

その一団の前に、紫色の大型バイクが止まり行く手を阻む。


「ファントムだな、ジャンヌ」
「ポーンソルジャークラスですね、自然発生でしょう」

少年、天蒼輝と、直ぐ側を浮遊する契約ファントム・ジャンヌ。
彼らは仮面ライダーダルクとなり、危害を加えるファントムから人々を守る者。

「変身する必要はないな」

バイク―ソウルチェイサー・ダルク―の側面装甲が開き、愛刀・デンライを取り出し、降りる。

輝は、機械的な鞘のグリップを左手で逆手に持ち、
迫ってくるポーンソルジャーファントムを前に、悠然と歩く。

先頭のものを鞘で殴り、即デンライを抜いて振り下ろし次を切り裂く。
2体が頭上から攻撃してくるが、こちらも跳んで纏めて薙ぎ払う。

着地と同時に回転斬りで3体を蹴散らし、
右から狙う相手を突き刺し、抜く勢いをそのままに左へ蹴り込む。

「ラスト!」

最後の1体を、刀身に雷を纏った斬撃波“雷光斬”で撃破。


「ふぅ〜」

一振りし、デンライを鞘に収めると同時に、ファントム達は消滅した。

「ジャンヌ、他はもういないよな?」
「はい。向こう側からの意図的なものではない様で幸いです」

今回は自然発生したファントムだった様で、苦戦する事はなかった。

「さて帰るか」
「そうですね。そう言えば、今日の課題は終えましたか?」
「そりゃ、バッチリ・・・数学忘れてたぁぁ!!」

課題の遣り残しを思い出した輝は、ジャンヌを手早く契約の証であるファミリアカードに戻し、
バイクに飛び乗った。


慌てて学生寮に戻っていく輝を、

遠くの建物の屋根から見詰める人影が1つ。


「彼が天蒼輝ね」

その少女は、輝と同じ学校、
聖ミロンド学園の赤い制服を着ていた。



―未来、特殊な力“マナ”が存在する世界―


―少年達は、己の力と“精霊”を信じ戦う―


―自分達の明日を作るために―



<仮面ライダーダルク>


OP:FUTURE STAR
〔茅原実里〕




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