オリジナル『仮面ライダーダルク』

□第1話「契約」
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西暦2045年、場所はアメリカ、某所。

とある施設の一室、

「向こうの手続きは済ませた。予定通り入学できるぞ」

暗がりの中、モニター前の椅子に腰掛けている女性。
かなり男勝りな口調で話しかける相手は、

「そこ、女子ばっかりなんだって?」

彼女の背後にいる少年。

「嬉しいだろう?」
「そうでもないけどな」

苦笑する少年に、女性は椅子を回転させて向き合う。

「大体の私物は寮に送ってある。後はお前が直に持って行くものと・・・」

女性は持っているそれを見せつけ、

「餞別だ、受け取れ」

投げて渡した。

確り受け取り、それを見詰める少年。

「・・・後は“契約”だけか。でもいいのか?一応その年の契約者人数は決まってるんだろ?」
「構わん。私が話をつける」
「まぁ“先生”が話せば、大体片は付くか」

少年が先生と呼ぶこの女性は、それだけ権力があるのか、はたまた実力行使なのか。

「・・・じゃあ、な。いずれ私も行く」
「心配すんなよ。それじゃ」

簡単な別れの挨拶を済ませ、少年は部屋を後にした。


自室に戻った少年は、貰った餞別をバックに入れると、ベットに置いてあるモノに手を伸ばす。

「俺もいよいよ、独り立ちか。きっと、何とかなる」

それを窓から見える太陽に掲げる。

この日、少年“天蒼輝(てんそうあきら)”は、日本へ向う。

「さぁ行くか。俺の明日を作りに!」




―未来、特殊な力“マナ”が存在する世界―


―少年達は、己の力と“精霊”を信じ戦う―


―自分達の明日を作るために―



<仮面ライダーダルク>


OP:FUTURE STAR
〔茅原実里〕




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