ヴァンガード短編

□南国の情熱
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ミサキは、気付かれずに一旦女子コテージに戻り、ビーチマットを持って直ぐにアイチの下へ戻る。
浜辺の岩陰にそれを敷いて2人で横になる。

「っ・・・ぅ」
「ぁん・・・」

密着する様に抱き合いながら口付けをかわす。
お互いの舌が絡み合い、唾液による粘質な水温が耳に届く。

「・・・はぁ、ミ、サキ」
「アイチッ、もっとぉ」

ミサキはどんどんヒートアップして行き、アイチの頭を手で押さえてより深くキスをする。呼吸が続く限りするつもりだ。
舌を動かし、口内を味わいながら、体を少しずつ擦り付ける。
ミサキの胸がアイチの体に押し付けられ、形を変えながら刺激してゆく。

すると、ミサキはアイチの手を取って胸に触らせる。

『いいよ、触ってもっ』

ミサキは既に発情しきっており、いやらしい事も平然とやってのける。
なお、完全に出来上がっているのはアイチも同じ。自ら手を動かし、水着越しにミサキの胸を揉む。

「ぷはぁ、アイチぃ」
「ミサキの裸を見ていいのは、僕だけだよ」

内に秘めた欲を言葉にして、アイチはミサキを寝かせて覆いかぶさる。
ビキニを剥ぎ取り、露になった胸の頂点にしゃぶりつく。
舌で転がし、唇で吸い上げながら、反対の乳房を揉みしだく。

「ああんっ!・・・嬉しい」

積極的に求めてくれる喜び、独り占めしたいと思ってくれている喜びが込み上げてくる。
ミサキはアイチの頭を抱き締めると、横向きに位置を戻し、片手を体を撫でながら下へ下げてゆく。
先程からミサキの太腿に触れる膨らみに手が届くと、丁寧に撫で上げる。

「大きい、嬉しいなぁ」

自分で興奮してこれだけの大きさに膨張したと思うと愛おしくなる。
アイチを仰向けに寝かせると、ミサキは彼のトランクスタイプの水着を脱がせる。

「ミサキっ」
「ふふっ、私に任せてね」

そそり立つアイチの剛直を、下から舐め上げる。
ゾワゾワとした快感がアイチを襲う。
先端を舌先で弄り、右手でシゴくミサキ。

「あはっ、おつゆ出てきた」

快感に溺れている証拠である液体がアイチのペニスからあふれ出すと、ミサキは頬張る様に口に咥える。
同時に右手も動かし、徹底的に攻め立てる。

「ああぁっ!」

思わず漏れたアイチのあえぎ声にミサキの興奮度はうなぎ上り。

『アイチ可愛すぎ!欲しい、アイチのが欲しい!!』

理性が崩壊寸前になり、空いた左手で自らの秘部を刺激する。

『ここに入れたい!アイチのおちんちん!』

先程までの激しいキスとフェラチオで既にミサキのそれは濡れ切っており、準備は出来ていた。

口を離したミサキは呼吸を整えると、アイチに跨り、

「入れて、いい?もう・・・我慢できないよぉ」

瞳を潤ませ眉をハの字にし、熱を宿した吐息で懇願する。
アイチの視線は、自分のギンギンに勃起した剛直とミサキの濡れまくった秘部に釘付けになり、無言で頷いた。

ミサキは腰を下ろし位置を定めると、一気に沈めた。

「っ!!ああぁぁぁんっ!!」

最深部まで届き、背筋を快感が電撃の様に脳天へ駆け上がった。
軽く果ててガクガク震えながら、両手をアイチの胸に置いて体を支える。

「おまんこ、入った・・・アイチとセックス・・・久しぶりぃ」

ここ最近はサーキットで忙しかったので、セックス所かデートもまま成らなかった。
今は、この一時だけは誰にも邪魔されない、2人だけの時間。

ゆっくり腰を動かし始めるミサキ。

「うわぁっ、ミサキっ!」
「アイチいい?!私のオマンコ気持ちいい?!」

理性を完全に消失させ、ミサキは本能のままに腰を激しく上下に動かす。
グチョグチョと音を立てるほどにミサキの愛液が溢れ出す。

「気持ちいいよっ、ミサキっ」

恋人とのセックスに酔いしれているアイチは、上半身を起こすと両手でミサキの尻を掴み揉みながら、自ら腰を突き上げる。

「ひゃあぁぁ!アイチ、激しいよぉ!!」

ガンガン突き上げられ、最深部が叩かれ体を仰け反らせるミサキ。
追い討ちをかける様にアイチは、ミサキの乳首にしゃぶりつく。

「アイチ!好き、大好き!!」

抱き締めあい2人で激しく一心不乱に腰を動かす。
ずっとこのまま交わっていたいが、絶えず流れる快感を上回る感覚が迫ってきた。

繋がったままでアイチはミサキを寝かせて抱きつくように覆いかぶさる。

「ミサキ、僕っ」
「いいよっ・・・このまま、一緒にイこっ」

見詰め合いキスをかわすと、再びアイチは腰を動かす。
ミサキは決して離れまいと、腕と脚を絡める。

「ミサキ!ミサキ!」
「アイチ!アイチぃぃ!!」

お互いの名前を叫び、限界を迎える。

「あああぁぁぁぁ!!」

子宮口に最後の一撃を貰い、盛大にイったミサキはアイチのペニスを急激に締め上げる。
耐えられなくなったアイチは、一気に射精する。

「ああぁ〜・・・いっぱいっ」

脈動しながら体内に広がる熱い精液の感覚に酔いしれる。
倒れこむように力が抜けたアイチ、結合も離れて受け止め切れなかった白濁の液がミサキの膣穴から溢れ出す。

「・・・アイチ、大好きだよ」
「僕も、大好き」



それから2人は海に入って遊んで戻った。
理由の大半が、みんなへの言い訳と、お互いの体液の匂いを消す為だが。

それでも、

「なぁアイチ」
「み、三和君?!」
「ねーちゃんと何してたんだぁ?」
「う、海で遊んでただけだよ!!」

感付いているものには、感付かれていたのだが。

兎にも角にも、アイチとミサキを大胆にさせたのは、南国の日差しの所為かもしれない。




おまけ


その日の夜、女子用コテージのミサキの部屋に呼ばれたアイチ。

「えっと」
「ふふっ、今度はちゃんとベットでしたいなぁ」

抱き締められ、そのままベットにダイブ。

「そ、そんな!ここだとっ」
「何言ってるのアイチ、もう寝る時間でしょ。アイチのエッチ」

ミサキはただアイチと一緒に寝たいだけなのだが、まだまだ満足していないのは察する事は出来た。

「帰ってから・・・ね♪」
「う、うん」

帰国後、どんな夜が待っているのか。
期待半分、恐ろしさ半分のアイチだった。



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