ヴァンガード短編
□白い1日
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因みに、時間を遡って、
「ふ〜ん♪ふ〜ん♪」
鼻歌交じりに登校するミサキを、
「ど、どうしたの、ミサキ?」
物珍しい、珍獣を見る目で見る友人のタカミ。
「ん?なんでも〜♪」
しらばっくれるミサキの顔は緩みきっている。
タカミは、何でもない分けないだろ、と言いたげな視線を送る。
すると、もう1人の友人リクが、
「あ、ミサキ。その頭の可愛い」
ミサキの髪に付けられた真新しいヘアピンに気付いた。
「でしょ〜アイチから貰ったの〜♪」
「それって、例の彼氏?!」
「今日がホワイトデーだからって早!」
タカミとリクは、ここ半年である意味変わり果てた友人に、呆れるしかなかった。
どんな人でも、恋にはその人を変える力がある様だ。
おまけ
下校後、
「あの、これ、バレンタインのお返しです!」
アイチはカードショップPSYを訪れ、コーリンに手作りクッキーを渡す。
『手、手作りッ!』
コーリンは感極まって、アイチをギュ〜と抱き締めてしまった。
これが波乱の幕開けと、
なるのか、ならないのか・・・