dream

□鬼窪剣
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ララバイ


君がいなくなった俺の世界は
明けることのない深い夜につつまれた。
涙はずっと枯れることなく
冷たい暗い海へ沈んでいくみたいで

君は賢くて優しいから
俺がこうするって分かってたのかな。
それでも君の最後の"お願い"は
鎖のように俺の心をとらえて
こんなにも俺を苦しめるんだ。

約束を破ったって君は怒るのかな?
それとも泣くのかな?
ごめんね、でも君のいない世界なんて
もう耐えられないんだ。

なんどもなんども
鬼に生まれた自分を呪った。
でもそのたびに君の手はあったかくて
絶対この手を離したくなかった。
ずっと一緒にいようって思ったんだ。

もうすぐ君に会えると思ったら
久しぶりに笑うことができたよ。
おやすみ。そして朝になったら
隣で君が笑っているといいな。




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