03/18の日記

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一週間
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巨大地震が発生して丸一週間がたちました。
相変わらず余震が続きぐっすりとは眠れませんが、私の地域は少しずつ、回復に向かって来ているような気がします。
農家の方が、久しぶりに産直で野菜を売りはじめました。
隣の町の友達からも「水が出た!」という連絡が来たし、灯油も制限付きで入った店が2件ありました。
ただ、燃料はすぐに売り切れます。
幸い私の家は今日少し買えたので、節約すれば何日かは保ちますが、買えない人は今も寒い思いをして耐えていると思います。
近所のおばあちゃんは一人暮らしなので車も無く、タンクを持って買いになんてとても行けないので「灯油が無くなるのが怖くて暖房がつけれない」と言っていました。
もう少し暖かければいいのに、こんな時に限って東北は冬に逆戻りです。
お年寄りが暖房無しで暮らすには寒過ぎるので、うちの灯油を分けてあげました。
いつもだったら電話一本で灯油を宅配してくれるのに、今はそれが出来ません。断る側のガソリンスタンドも歯痒い思いをしていると思います。
ありがとうと言って涙ぐむおばあちゃんを見て「そんな泣くようなことじゃないから、無くなる前にすぐ言ってね」って言ったけど、家に着いたら私も泣けてきました。

私たちは、なんて恵まれていたんだろう。
何もしなくても、スイッチを押せば電気がつく。
蛇口をひねれば水が出る。
ガスがあるから火がついて、煮炊きが出来る。
そんな当たり前の幸せに今まで気が付かなかったなんて。
こうならないと気が付かなかった自分が恥ずかしい。大馬鹿者だ。

けど…気付けて良かった。

この気持ちが、不安と恐怖に支配された一週間で唯一得た宝だと思う。

一生大切にしていかなければならない事。
出来るなら、次の時代の人達に伝えていかなければならない事。

これからも助け合って、人と繋がりをもって、生きていきたいと思います。

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