庭球長編2
□赤きイナズマ
1ページ/6ページ
赤「…………ん……」
赤也は、うっすら目を開く
熱は少し引いてはいるが、まだまともにテニスを出来る程よくはなっていない。
赤「あれ…………??」
<オレ…確か昨日……………………………
あッ!!!!!!>
仁「やっと目ぇ覚ましたか……」
赤「……仁王…先輩?
何で……!?えッッ!?ジャッカル!?床で寝てる……!!」
仁「落ち着きんしゃい!!
お前さんは昨日、丸井に運ばれて此処に来たんじゃ。」
赤「丸井先輩が…………」
<そうだった…
昨日オレ、途中で意識を失ったんだっけ…??>
赤也は、やっとのことで昨日の出来事を思い出すことができたようだ。
赤「すみません…オレ…………」
仁「よかよ…気にせんで…………」
赤「じゃあ…オレ…
…戻りますね…………」
赤也は、そういって立ち上がろうとした
その時
赤「………ッッ…!!!!!」
赤也は、あまりの立ちくらみで倒れそうになってしまったのだが
仁王が、受け止めてくれて床に倒れなくてすんだようだ…
仁「無理はしなさんな!!
今日の練習は大人しく休みんしゃい…!!」
赤「…はぁ…はぁ………!!
それだけは…出来ませんッッ…!!」
仁「……………………」
赤「本当に…すみません…
……それでは……
失礼します…ね…………」
赤也は、そう言い残すと笑顔でその場を後にした…
仁「…赤也……………」
宍「…………………」
宍戸もその光景を静かに見ていた