庭球長編2
□赤きイナズマ
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赤也と越前が、2人で戻っていると
もうすでに、皆その場に集まってしまっていた……
それに、いち早く気付いたのは青学の2年、桃城だった……
桃「あッッ!!!切原……」
皆「「!!!!!!!???????」」
Aグループの皆は
桃城の声にいっせいに反応し、その方向へ勢いよく振り向く。
桃「と越前ッッ!!!!???」
桃城は自分の目を疑っている。
そこには、ありえそうもない2人が並んで歩いていたからだ……
-ボソッ-
赤「なぁ…越前…
オレ等、もうちょい距離置いて歩いてた方がよくなかったか…?」
越「みたいっスね……」
赤也達は、2人にしか聞こえない声で話している。
すると、桃城が越前の方へ走って来た
桃「何で、お前があいつと並んで歩いてるんだよ!?」
越「さぁ………」
そう言うと、越前は皆が集まる場所へと行く
桃「ちょっ!!待てよ!!越前!!」
桃城は走って越前を追いかけた
赤「…………………」
赤也は黙ってそれを見ていると
跡「切原ッッ!!!」
赤「!!!!!!!!!!!!!!」
赤也は突然の跡部の大声にかなり驚く
跡「あーん?
テメェーは、どれだけの人に迷惑かけたのか分かってんだろうなッッ!?」
赤<本当ッッ…この人と絡むのだるい……>
赤也はそう思いながら、外方を向いて答えた。
赤「別に………
誰も、探してほしいだなんて言ってないんスけど…??」
跡「これは団体行動だ!!
テメェーは、最初の放送聞いてなかったのかよ!?」
そのキレた跡部を見兼ねた忍足が止めに入る
忍「まぁまぁ…
そのへんで勘弁してやりぃ、跡部!!」
跡「全く……
立海の連中は皆、こんな奴ばっかりかよ…」
赤「!!!!!!!!!!!!!!!」
赤也は、跡部のその言葉に思わず反応してしまう
それに気付いた跡部は、少し赤也を試してみることにした。
跡「まぁ…立海の部長の幸村や、先輩達があんなカスなら、後輩もカスで当然か…!!!」
赤「て…テメェー!!!」
赤也はすごい目で跡部を睨んだ。
跡「あーん??何か文句でもあるのかよ…?
ろくに後輩のしつけも仕切れねぇ連中の愚痴がそんなに頭にきたのか…??」
赤「テメェー!!
今度その口開いたら…………………っ許さねぇーっ!!」
赤也はなんとか、自分の意志で我にかえることが出来たが、なかなか怒りがおさまらない…
それに跡部はとどめをさすように言う
跡「この口開いたらどうなるって!?」
赤「ッッ…!!!!!」
赤也は我慢の限界に到達し、跡部の胸倉を掴む。
そして皆は、この2人を放って置いたら危険と思ったのか
赤也と跡部を止めに入ることにした。
桃「落ち着け!!切原!!」
不「やめないかッッ!!
キミは、これ以上皆に迷惑をかけてはいけない!!」
赤「アンタ等には関係ねぇーだろうが!!」
その時…………