庭球長編2
□赤きイナズマ
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―合宿場に行くバスの中―
赤「ちょっ!!丸井先輩!!起きてッッ!!
見て下さい!!海が見えますよ!!海が!!」
赤也は、寝ていたブン太を無理矢理起こし
それに、ブン太は不機嫌そうに答えた。
丸「海くらい見えて当然だろぃ!!
つーかそんなことで起こすなッッ!!
まだこっちは眠たいんだよ!!お前と違ってオレはお前より1つ歳とってんの!!」
赤也は、少しボケたブン太のことを軽く流して呟く
赤「……オレ…
まともに海見るの初めて…
海って、こんなにキレイだったんスね…!!
なんか、感動しましたッッ!!」
丸「!!!!!!!!!???????
はッ…?海見るの初めて!?何で!?嘘だろ!?
つーか普通は見たことくらいあるだろ!!?」
ブン太は、赤也のその一言で目が一気に覚めたようだ。
赤「まともにっスけどね。」
丸「はぁー珍しいやつ…
っじゃあ海にも入ったこともないわけ!?」
普通の人ならば、その答えは直ぐに分かるのだが
ブン太の頭は完全に混乱してしまい、冷静に考えることが出来なくなってしまっている。
赤「そりゃそうっスよ!!
てか、プールにすら入ったことないですもん!!」
丸「…………何で!?」
ブン太はその言葉を聞いた瞬間固まってしまった。