庭球長編2
□赤きイナズマ
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赤「それは…"仲間"だ!!」
『仲間……??
そんなモノ、テメェーにあんのか??』
赤「なッッ……!!」
『どうせそう思ってんのは、テメェーだけだろ!?』
赤「……………………」
赤也は静かに視線を落とした
『結局お前は、誰も信用しちゃいけないし…
誰からも信頼されちゃいけねぇんだよ!!』
赤「……………………………」
『今までテメェーの側にいて、不幸にならなかった奴や、傷付かなかったやつがいたか!?』
赤也は、自分の記憶を辿り
奴の言うことに間違いはないと、実感した。
『テメェーに近付くやつは全て…"敵"だと思え!!』
赤「敵……??」
『そうだ!!そうすれば
お前が誰も傷付けなくていい方法が一つだけ見つかる。』
赤「それは、一体…!?」
『誰とも関わらない…ただ、それだけだ!!』
赤「誰にも関わらないだと…?」
『お前は今までも、そうしてきただろう…?』
赤「…………………」
確かに赤也は今まで出来るだけ、自分に関わらないように、いろんな人に忠告してきていた