庭球長編2
□赤きイナズマ
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赤「なんだ?お前…」
赤也は、ようやく目を覚まし
声のするほうへ目をやった。
『やっと、目覚めたかよ。』
赤「…………………………」
『率直に聞く。何故お前は、あの日の出来事を素直に話そうとしない……??』
赤「だから、誰だ!?」
『オレか!?
オレは、テメェーが1番憎んでいるやつ…
と言えば、わかるか??』
赤「!!!!!!!???????」
そう……
そいつの正体とは……
赤也が、赤目になった時だけ姿を現す"奴"だった……
赤「テメェーッッ!!
オレに何のようだ!?」
『テメェーには、必要な"モノ"があるか…??』
赤「必要なモノ……??」
そう呟き考えた結果、赤也には何も浮かばなかったようだ。
『何か浮かび上がったか??』
赤「…………………」
赤也は、無言で奴を睨みつけている
『そうだ…
テメェーに必要なモノなんて、護りたいモノなんて、何1つありはしない!!』
赤「必要なモノってわけではないが、大切なモノ。失いたくないモノならオレにだってある。」
『じゃあ何だ??』
奴は、赤也を見下しながら尋ねた。