庭球長編2

□赤きイナズマ
2ページ/5ページ

赤「なんだ?お前…」




赤也は、ようやく目を覚まし
声のするほうへ目をやった。




『やっと、目覚めたかよ。』




赤「…………………………」




『率直に聞く。何故お前は、あの日の出来事を素直に話そうとしない……??』


赤「だから、誰だ!?」


『オレか!?
オレは、テメェーが1番憎んでいるやつ…
と言えば、わかるか??』



赤「!!!!!!!???????」



そう……
そいつの正体とは……


赤也が、赤目になった時だけ姿を現す"奴"だった……




赤「テメェーッッ!!
オレに何のようだ!?」















『テメェーには、必要な"モノ"があるか…??』













赤「必要なモノ……??」


そう呟き考えた結果、赤也には何も浮かばなかったようだ。


『何か浮かび上がったか??』


赤「…………………」


赤也は、無言で奴を睨みつけている


『そうだ…
テメェーに必要なモノなんて、護りたいモノなんて、何1つありはしない!!』


赤「必要なモノってわけではないが、大切なモノ。失いたくないモノならオレにだってある。」


『じゃあ何だ??』


奴は、赤也を見下しながら尋ねた。




 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ