庭球長編2
□赤きイナズマ
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跡「それより、越前…
早くオレ様の質問に答えろ!!」
越前は少し間を置き、重たい口を開く。
越「あの人は…
オレのことを信じてくれた。
だから、オレもあの人を信じたいだけ…」
跡「信じてくれたって…どういうことだよ!?」
越「それ言ったら
オレを信じてくれたあの人を、裏切ることになるから言えないっス。」
越前は、いつもの不適な笑みを見せた。
不「…………………
まぁ、越前のことだから何か考えがあるのかな…?」
越「別に………
それじゃオレ、コート入ります…。」
桃「待てって!!越前!!
オレが相手になってやるよ!!」
そう言いながら、2人がコートの方へ向かったせいで、不二と跡部が取り残されてしまった。
すると突然、跡部が不二に話しかけた。
跡「おい!!不二の目から見て、あいつ…どうみる??」
不「あいつって…切原のこと…?」
跡「ああ!!他に誰がいるんだよ!!」
不「それもそうだね…!!
それより跡部は、何で彼のことをそんなに気にかけるんだい…??」
跡「あーん?
そんなの決まってんだろ!青也のためだ!!」
不「ふーん…?」
不二は、あまり納得のいってないような目で跡部を見る。