庭球長編2
□赤きイナズマ
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丸「この声は…!!」
仁「幸村しかいないナリ!!」
幸「正解!!」
幸村はいつもの笑顔で現れた…
その笑顔の裏には一体、何が隠されているのだろうか…
幸「っても
ここにいるのは、オレだけじゃないみたいだけどね!!」
丸「はぁッッ!!??どういうことだよ!!」
幸村は、ゆっくりと目をやって少し叫んだ
幸「そこの木陰に
Aグループの数人が隠れてるよ!!
あっ、ついでに真田もね!!」
仁<真田はついで扱いかよ…>
幸村のその言葉で、木陰に隠れていたAグループの忍足・越前・桃城・不二が
次から次へと姿を現した。
丸「アハハ…まじかよ…」
ブン太は、苦笑いしか出来なかった。
何故こうも、自分達の話が盗み聞きされているのだろうか。
ブン太はそう思ってため息をついた。
跡「幸村、お前は…何故ここにいるんだ!?」
幸「オレは、仁王のあとを付けて来ただけだよ!!」
仁「オレ…………かのぅ…?」
幸「そう!!
だって仁王…眉間にシワを寄せてすごく怖い顔で、外に行くんだもの…
気にならない方がおかしいだろ?」
丸「仁王…!!テメェーのせいかよッッ!!」
仁「元はといえば、お前さんのせいぜよ!!」
丸「んだとぉ!?」
仁「やる気か?ブーちゃん!!」
丸「おお!!やってやろーじゃねぇの!!
二度と、その口きけないようにしてやるぜぃ!!」
2人の喧嘩は、エスカレートする一方だった
それを止めたのはやはり、部長でもある幸村だ。
幸「喧嘩はそこまで!!
あそこで、放っておかれてる連中のことも考えてあげないとね!!」
幸村は、笑顔を絶やすことなく言う。
丸・仁<<その笑顔が1番怖ぇんだよ…!!>>
丸井と仁王は、心の中で叫んでいた。