庭球長編２
□赤きイナズマ
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瑠<丸井くん………
なんだか、いろんな意味ですごいわ。
あの青也と、こんなに早く打ち解けられるなんて……>
瑠美は、そんなことを思いながら、ブン太と青也の話しを黙って聞くことにしたようだ
青｢オレ…………
ただあいつに、何に対してでも負けたくないだけだと思うんスよ…
自分ではちゃんと分かってんのに…
全てを、赤也のせいにしてしまうんス…｣
丸｢何にでもって…!?例えば…!?｣
青｢悔しいけど、あいつは全てにおいて、オレの上を行ってるんス…
勉強でもそう…運動でも……もちろんテニスでも……
オレ、赤也に勝ったことなんて１度もないんです…!!｣
青也は、無意識に悔しそうに掌を握りしめていた。
丸｢…………………｣
青｢あいつは…赤也は……
何も努力とかしなくても強いし凄い!!
認めたくない………だから、悔しいんスよ!!｣
丸｢それは違うぜぃ!!｣
ブン太は、青也の目を見て真剣に話し始めた。
青｢何が…ですか……!?｣
丸｢オレも最初は…
青也と同じこと思ってたぜぃ!!
なんせあいつは、いきなりあの三強に勝負を挑んだんだ!!
ったく…馬鹿としか言いようがなかったぜぃ!!｣
ブン太は、赤也のことを思い出しながら笑顔で話す。
青也も、そのブン太の話しに食いついてきたようだ
青｢それで!?結果は!?｣
丸｢んなもん、あの三強だぜぃ……?
惨敗に決まってんだろぃ!!｣
瑠｢それから………!?｣
丸｢えｯｯ!?それから…!?｣
<すげぇ…食いつきようだなぁ……>
ブン太はそう思いながら
青也達に話しを続けることにしたようだ…