庭球長編2
□赤きイナズマ
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―赤也の部屋―
丸・瑠・絢「「……………………」」
ガラーン……
丸「何で赤也がいねぇーんだよーッッ!!」
ブン太は思わず叫んでしまった。
なぜならその部屋は、無用心に窓が開いてあり、カーテンは風で靡いていて
なにより、ベットにいるはずの赤也が存在しないからだ。
丸「はッッ!?
何!?あいつ、馬っ鹿じゃねぇーの!?つーか絶対馬鹿だよな!!
何で部屋抜け出してんだよ!!
何考えてんの!?あいつ、記憶戻ったらソッコーで頭殴ってやるから!!」
絢「落ち着いて下さいよ…丸井先輩…」
丸「どーやったら、あいつ…記憶戻るかな?
いっそのこと、また屋上から落としてやろうか!?」
「阿保か!!
んなことしてもーたら、今度は死ぬじゃろうて…」
丸「!!!!!!!!!!!!????????????」
突然ブン太達の後ろから現れた人とは…
この独特のしゃべり方からして、だいたいの予想がつく…
丸「仁王ッッ!!」
仁「プリっ!!」
仁王はブン太の肩に手を乗せて言った。
仁「なんか、"馬鹿"が血迷った行動しそうになっちょったしのぅ…
それに、"馬鹿"の"馬鹿"でかい声が聞こえてきたんで、急いで来てみたらこのざまじゃ。」
丸「馬鹿という単語を、強調しなくてもいいだろぃ…。」
ブン太は仁王を横目で見ながら呟く