庭球長編2
□赤きイナズマ
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赤也回想――
オレは両親を殺し
兄弟を傷つけてしまった…
自分の意志ではなかったのに。
勝手に手が…身体が…動いたんだ……
このことを誰かに話したって、信じてもらえるとは…思っていなかった…
だけど今、隣にいる絢嘉には自然と全てが話せてた
信じてもらえるだなんて思わなかったのに…
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絢「赤也がそんなことしたなんて、絶対…嘘よ!!」
赤「…ありがとう……」
絢「………………………
…何、お礼なんか言ってんの…??当たり前じゃない!!
赤也が誰かを傷つけるなんてあり得ないもの!!」
絢嘉は本気で赤也にうったえた。
赤「……………
…なんで、絢嘉には何でも話せちまうんだろな…??」
絢「…………………
やっぱり、名前が似てるからかなッッ??」
赤「かもしれねぇーな!」
オレ達は、そんな話しをして笑っていた。
オレの決意を打ち明けてなんていなかったのに…