庭球長編2

□赤きイナズマ
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丸「お前さ…
いい加減、あんなことして悲しくなんねぇーの…??」


赤「………………………悲しい…………?」


丸「そう…………」


ブン太は
今までとは打って変わって、真剣な眼差しで赤也を見つめる。

赤也はそれに気付いたのか、視線を反らしながらブン太に言った。


赤「別に………
悲しくなんかはないっス…」


丸「そうかよ……
でもオレには、たいがい疑問に思ってたことがある。」


赤「………………?」


丸「そりぁー、お前の過去は確かに辛い。
オレにはそれを背負えるお前は凄いと思う。」


赤也は黙ってブン太の言葉を待った。


丸「でもさ、それを1人で背負ってねぇーで、少しは分けたらどうだ?
お前が1人で背負う理由がどこにある??」


赤「そんなの…
当たり前じゃないですか…」


丸「当たり前…!?
そんなの誰が決めた…!?」


赤「…………………」


丸「誰でもねぇんだろぃ!?
ならせめて…姉弟だけにでも…本当のこと…話したらどうだ!?
…家族…なんだろ…!?」


赤・瑠「「!!!!!!!??????」」


赤「何言ってるんスか…?
今さらオレに、何をどうしろと…!?」


丸「甘えてんじゃねぇよ!!
んなもん、テメェーで決めねぇと意味がねぇだろうが!!」


赤「アンタにオレの…
何が分かるって言うんだよ…!?」


丸「!!!!!!!!!!!!!!!!
テメェー!いい加減にしろよ!!」


ブン太は、そういうと赤也の胸倉をつかんだ。

ブン太が今まで、赤也にキレたことなんてほとんどなかった。
だが、今日は違うみたいだ。



この2人を止めれる人なんて此処には誰もいない…
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