庭球長編2
□赤きイナズマ
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赤「もう…オレに
これ以上…関わんないで下さい…」
赤也は突然、重たい口を開いた。
奴に言われたことが、頭から離れないでいるようだ
赤也にとっては、自分に関わったせいで誰かが傷つくのは、どうしても耐え難い事実
そんな中、ブン太の頭上には
当たり前のことながら、疑問符が沢山浮かぶ。
丸「何言ってんだ!?お前…??」
赤「もう…無理なんス…」
赤也は下を俯き自然と、拳を握りしめていた。
丸「…………………??
赤也…昨日、何かあったのかよ!?」
赤「え…っ!?…昨日って………!?」
赤也は、目を丸くしてブン太に聞いている。
丸「あれッッ!?
気付かなかったのか!?
お前…
あれから、1日中寝てたんだぜぃ!!」
赤「…………………1日も……
じゃあ、今何時くらいなんスか…??」
丸「今は、昼の1時くらいだ!!」
赤「………いつの間に…」
赤也はずっと下を向いたまま
ブン太の瞳を見ることができない。
丸「赤也の熱でも、測ってみっか!!その様子なら、下がってそーだしなっ」
ブン太の眩しいくらいの笑顔を赤也は、未だに見ることが出来ない
赤「………………………」