庭球長編2
□赤きイナズマ
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赤「………ぐッッ………ゴホッ……ッ…ごほっ!!」
<……やべぇ……なんで、また……!!
ぶり返して………きやがった。>
赤也は、ミーティングが終わり
練習中に必死で、咳を押し殺していた。
一生懸命、練習をしている他のメンバーに、赤也の異変に気付いている人などいない。
赤<…………………
…よしッッ!!…気を取り直して走るか!!>
赤也はそう自分に言い聞かせ、グラウンドを走り始めた。
跡<あいつ、あんなに走って大丈夫なのか…?>
跡部は陰ながら、赤也のことを心配しているようだ。
赤也はその時もうすでに、30周は走り続けていた。
桃「あいつ、よく走んなぁ!!」
桃城は赤也のことを関心しながらそう言い、越前の頭に腕を乗せた。
越「……………………
…オレには……無理してるようにしか見えないっスけどね…!!」
桃「何言ってんだ!?」
不「確かに…越前にも、そう見えるのかい…?」
桃「!!!!!!!!!!!!……
ふっ…不二先輩…!!」
不「やぁ!!」
不二はいつもの笑顔で現れた。