菟の小説

□第四章
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とりあえず
時間も遅い
って事で

俺の家に入れた。





しかし

ベッドは一つ


客用の布団なんてない。



俺は極度の疲労で
物凄く眠かったけど

大好き人が
俺の家に居るってだけで
何だか落ち着かない。

眠れる訳がない。




相葉さんに

俺のベッドで寝て下さい。

って
寝室に通した。


俺はソファーで寝ます。


部屋を出ようとすると

相葉さんが
「一緒に寝ようよ」って
俺の服の裾を掴んだ。








待ってくれ



同じ屋根の下に二人きりで居るってだけで
俺の胸は
物凄く脈打ってるってのに
一緒のベッドで寝たりしたら



本当に 俺


理性を
保てないぞ





いいのか?



相葉さん?




いや

駄目だ!




落ち着け俺





相葉さんは
そんな事望んでないだろ?



でも…


ちょっと言ってみる。


「いいの?俺、何するかわかんないですよ。」
一緒に寝たりしたら。


言ってニヤリとしてしまう


「なにするか?」
不思議そうな顔をして
俺の事を見てる相葉さん。



そうだよな


そんなつもりで
此処に居る訳じゃない。



相葉さんの心の中には

潤君がいるんだ。


俺は 代わり。




相葉さんの悲しみを
少しでも
消してあげられるなら

俺は
ただ貴方の望むように



なんでも やる。


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