隣の若くんSeason1

□隣の若くん 彼氏はだあれ?
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滝夜叉摩耶の長い髪が風になびく
ふわり、と良い香りが白石の鼻をくすぐる


滝夜叉摩耶とのデートの帰り、
テニス部の先輩たちと歩いている日吉に出会う

「日吉くん、久しぶりやね」
気さくに声をかけてくる白石に
日吉も礼儀正しく挨拶をする
「白石さん、お久しぶりですね。まあ俺は久しぶりって感じはしないですけど…」
「?どうゆう意味や?」
「滝夜叉摩耶がうるさいくらい貴方の話をしますので」
「あ、ああ〜そか」
何だか複雑な気持ちになり、笑顔がひきつる白石
「何や白石、いつ日吉と仲良くなったん?」
忍足が会話に入ってきたので
しばらく忍足と喋る
しばらく話していると好みの女の子の話になる
「滝夜叉摩耶ちゃんは、いっつもええ匂いしとるよ
 何のシャンプー使うとるんやろ」
白石がつぶやく
ちょうど耳に入った日吉は特に何も考えずさらりと答えた

「あぁ、マシェリの黄色ですよ」

目を見開いて日吉をみる白石
その顔を見て、余計なことを言ってしまったと気付く

「あいつの拘泥りらしいですよ
 前に買いに行かされたとき、すごくうるさかったんで
 ピンクのやつ、間違っても買わない方がいいですよ
 使い終わるまでぶーぶー言われましたから」

日吉なりに気を使ってのフォローだったが
明らかに逆効果だろう
白石は、更に複雑な表情になった
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